○橋下徹大阪府知事、「大阪維新プログラム」発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080605-00000953-san-pol
橋下知事が府民にも痛みを伴う財政再建案を初めて示す。
収入金額内での予算編成に取り組む姿勢を見せるが、行政サービスでカットしてはならないとして、障害者保護や警察官に関する治安対策、救急医療に対してはこれまで通り行う方針。
反面、府の市町村に対する助成金などを廃し、府職員の人件費も大幅にカットとする模様。
橋下知事は、この改革を「これを我慢すれば夢のような未来が待っているわけではなく、出血を止めるための我慢」と説明。
沈み行く大阪丸の橋下船長は、船底に溜まった水を必死に掻き出し、これ以上の沈没を食い止めることができるか。
○朝日新聞大阪版夕刊一面で「大阪市裏金、総額7億円」と報じる
次から次へと暴かれる大阪市職員による裏金問題。
しかも「これほど大阪市職員のモラルが欠如していたとは」と頭を抱える平松邦夫市長。
橋下知事の登場によって平松市長の影が薄くなった感があるだけに、この際思い切って橋下知事に負けぬ大改革を行ってみては?
大阪市職員は、橋下知事から最大級の賛辞を贈られた、今の大阪府庁職員の爪の垢でも煎じて飲むべきだろう。
○東京オリンピック誘致、第一次審査突破
石原慎太郎東京都知事が強引に推し進めた東京オリンピック誘致が、シカゴ(アメリカ)、マドリード(スペイン)、リオデジャネイロ(ブラジル)と共に、第一次審査を通過し、可能性は四分の一となった。
しかも、施設面や宿舎、アクセスを考えると、評価は1位になった。
しかし、東京五輪実現の可能性は、四都市中最下位らしい。
理由は以下の通り。
・南米は五輪経験がなく、リオデジャネイロになるのではないか
・やはり放映権料の大きい、アメリカのシカゴになると思われる
・アジアでは今年の北京が既に決まっていて、さらに一度五輪経験のある東京が選ばれる可能性は薄い
五輪誘致が成功すれば計り知れない経済効果があるが、失敗すれば惨めな結果になる。
その生きた見本が、西の地にあるではないか。
五輪誘致に失敗した大阪が多額の負債を抱え、橋下知事による府民に痛みを伴う府政を余儀なくされている。
日本の大都市では独り勝ちの首都・東京が、五輪誘致によってさらに独走態勢を強めるか、はたまた大阪のようになってしまうか。
誘致に成功すれば日本景気にとっても万々歳だが、失敗すれば日本を巻き込んだ大恐慌が起きる可能性もある。
なにしろ東京には、新銀行東京という厄介な大問題を抱えているのだから……。
ことの是非はともかくこうなった以上、石原知事の言うように日本のマスコミは東京五輪誘致の協力を大々的にしないといけないのかも知れない。