今日は我が国きっての敏腕記者であるえむすぽ記者と共に阿倍野まで演劇を観に行った。
FA企画「さくらさくらカンパニー」による公演である。
FA企画のURLはこちら↓
http://fakikaku.com/
今回の出し物は、「さくらさくらカンパニー」十八番の新撰組ネタ。
出演は30歳前後の女性三人のみ。
そのうち二人は新撰組副長の土方歳三と天才剣士・沖田総司という男役で、残り一人は山南敬助の情人である島原遊女の明里役。
この明里を演じた女優さんとは以前からの知り合いで、最近はお会いしていなかったが、今回の公演直前に手紙が届いたので、久しぶりに観に行こうと思い立った。
芝居の内容は相変わらずコアで、時代背景や新撰組の歩んだ道がわかっていないと、ちょっと理解しづらい。
もちろん、その辺りの説明は入場時に渡されたプリントで説明してくれている。
明里は島原で「太夫」という称号を得るが、これは島原遊女で最高の身分だそうだ。
ちなみに大阪府警で「太夫」といえば犯人のことを指す(警視庁における「ホシ」と同じ意味)。
この警察隠語は島原遊女から来ているのだろうか。
この芝居のキーワードである「さくらのごとく」とは、桜のように潔く散りたい、という意味である。
やはり桜は、日本人の琴線にもっとも深く触れる花ということだろう。
帰りの電車の中から見える風景は、まさしく桜満開だった。
春の一時期しか見ることができない桜は、日本人にとってフラッシュバックのような一瞬の芸術品と思える。
だが、明日の天気予報では概ね雨だそうである。
おそらく明日、多くの綺麗な桜が散ることだろう。
もう桜は1年たたないと観ることができない寂しさを感じつつ、1年後の桜を観ることを楽しみにすることもできる。