北京五輪の野球アジア代表最終予選が台湾の台中インターコンチネンタル球場で始まった。
日本、台湾、韓国と、一次リーグ予選を突破してきたフィリピンとの4チームによるリーグ戦で争われる。
開催国である中国は特権により既にオリンピック出場を決めており、アジア枠は1位通過でなければオリンピック出場はできない。
つまり、3連勝しなければオリンピックに出場できないわけだ。
2位か3位になった場合は敗者復活の世界最終予選に出場できるが、北京へはかなり険しい道となる。
デーゲームで始まった台湾×韓国戦は、両チームにとってもっとも重要な試合だった。
結果は、5−2で韓国が台湾に競り勝った。
韓国は日本戦の先発を噂されていた左腕エースの柳賢振を先発させ、メジャーで活躍したパク・チャンホ(朴・漢字では文字化けしてしまう)をリリーフに回し、見事に最大のライバル・台湾を打ち破った。
ナイトゲームの日本×フィリピン(アジア一次予選1位)は、日本が10−0の七回コールドで好発進。
涌井が先発したが、格下相手の打者を全く寄せ付けない。
もっと打たせて捕るピッチングで、内野手の練習をさせて欲しかったものだ。
内外野総天然芝のこの球場はかなり状態が悪いらしく、サードの村田は平凡なゴロをエラーしていた。
一発勝負の韓国、台湾と戦う上で、グラウンドの状態と戦うことは一点を争う試合では大きな影響力を持つ。
さらにストライクゾーンを見てみると、思ったほど広くはなさそうだ。
特に高低に関してはかなり狭いと考えていい。
それよりも重要なのは、ボークの規制である。
日本ではどう考えてもボークと思われるセットポジションが、今回の大会では認められている。
もしこのアジア最終予選にジャン投手が登板していれば、ボークは一つもなかったであろう。
明日はいよいよ日本×韓国。
日本の先発はダルビッシュが予想される。
この大一番に勝つことができれば、北京五輪出場に大きく近付く。