今日、東京ドームでCS第二ステージの第二戦、巨人×中日戦が行われ、中日が7−4で勝って2勝0敗とし、日本シリーズ出場にリーチをかけた。
いや、この場合「リーチをかけた」という表現は誤りで、正しくは「聴牌した(テンパった)」と言うべきだろう。
中日の落合監督は中日スポーツにニセの先発をリークするあたり、いかにもダマテンが得意そうである(原監督のグチ)。
そんな麻雀用語はどうでもいいのだが、昨日の日記で「東京ドームは盛り上がりに欠ける」と指摘した。
しかし、今日は接戦になったこともあり、東京ドームは大いに盛り上がった。
パ・リーグに押され気味のセ・リーグだが、このままCSを盛り上げて欲しいものだ。
さて、今日は10月19日。
パ・リーグファン、いや全ての野球ファンにとっては忘れられない日だろう。
1988年10月19日。
この日の川崎球場ではロッテオリオンズ×近鉄バファローズの最終戦となるダブルヘッダーが組まれていた。
最下位(6位)チームであるロッテの本拠地で行われる2位チームの近鉄とのダブルヘッダーである。
当時のロッテと近鉄は人気のないパ・リーグの、さらに人気のないチーム同士だった。
普通に考えれば、この日の2試合は単なる消化試合の、閑古鳥が鳴く試合に終わるはずだった。
ところが、シーズン終盤から当時日本最強軍団だった西武ライオンズを近鉄が猛追し、遂にロッテとの最終戦でリーグ優勝の行方が決まることになった。
西武は既に全日程を終えており、このダブルヘッダーで近鉄が2連勝すれば近鉄の優勝、2試合のうちに近鉄が1敗するか一つでも引き分けると、西武の優勝だった。
いつもは閑古鳥が鳴く川崎球場がこの日は二試合とも超満員、さらにテレビでも全国中継され、パ・リーグでは考えられない46%の高視聴率を叩き出したのだ。
中継時間が過ぎても、テレビ朝日の看板番組だった「ニュースステーション」に試合中継が食い込まれた。
試合内容については、ここでは書かない。
ただ、ランニングスコアだけここに記す。
当時の試合を観たければ、ナンバー(文藝春秋)のビデオを購入することをお勧めする。
1988年10月19日 川崎球場 観衆=30,000人 試合時間=3時間21分
ロッテ×近鉄25回戦(近鉄18勝6敗1分)
近鉄 000 010 021=4
ロッテ 200 000 100=3
勝=吉井
負=牛島
S=阿波野
勝打=梨田
本=愛甲17号(小野)、鈴木20号(小川)
1988年10月19日 川崎球場 観衆=30,000人 試合時間=4時間12分
ロッテ×近鉄26回戦(近鉄18勝6敗2分)
近鉄 000 001 210 0=4
ロッテ 010 000 210 0=4
本=マドロック17号(高柳)、吹石2号(園川)、真喜志3号(園川)、岡部11号(高柳)、ブライアント34号(園川)、高沢14号(阿波野)