最近、にわかパソコン教師になりつつある国王であるが、その帰りに月が陰っているのに気付き、家で見たテレビで今日は月食だったことを知った。
月食といえば、中学生の頃に、姉と一緒に一晩中、月食を見た記憶がある。
そのときの月食は夜中から早朝にかけて現れたもので、もちろん皆既月食もバッチリ見ることができた。
月がだんだん欠けていくときは、欠けた部分は真っ暗で見えなかったが、皆既月食になった途端、月は赤黒く輝き始めた。
輝く、と言っても普段の月に比べれば充分に暗いのだが、それでも皆既月食であれほどハッキリ見えるとは思ってもみなかった。
月食を見る、というのは結構凄いことで、月食を見るということは我々の住んでいる地球の影を見ているということだ。
太陽に対する地球の影が月面に届いているということで、月食とは即ち地球を見ているということになる。
ちなみに、細い三日月が夕方の西の空に輝く頃、影で見られるはずのない月の残りの大部分が薄っすらと見えることがあるが、あれは地球の光が月に反射しているのだ。
つまり、三日月を見たときにも、間接的に地球を見ていることになる。
そして、皆既日食のときは、普段ほとんど目にすることがない新月をモロに見ているということだ。
残念ながら国王は、黒い太陽になる皆既日食を未だに見たことがない。
黒い太陽を見る、これが国王永年の夢だ。