今日(2018年12月5日)、コブクロが結成20周年を記念して初のコンプリート・ベスト・アルバム「ALL TIME BEST 1998-2018」をリリースした。
そのことも関連して先日、MBS(毎日放送)の深夜テレビ番組「ごぶごぶ」でコブクロがゲスト出演し、パーソナリティのダウンタウンの浜田雅功と共に、大阪府堺市を散策したのである。
そして相方(なんていうのかね)の小渕健太郎は宮崎市出身だが、サラリーマン時代に堺へ転勤となって、堺に移り住んだのである。
そして、堺で出会った二人はユニットを結成、音楽活動を始めた。
つまり、コブクロを生んだのは堺というわけだ。
ちなみに小渕はサラリーマン時代、22,3歳ぐらいで営業成績はトップクラス、遙か年上を含む大勢の部下を従えていたのである。
それなのに、よくぞミュージシャンの道を目指したものだ。
二人が出会った場所は、正確に言えば南海高野線の堺東駅周辺(堺市堺区)。
堺東と言えば、80万都市・堺の中心部でもある。
その堺東駅前から伸びる堺銀座商店街で、コブクロ(当時はまだ、ユニット名はなかった)はストリート・ライブを行っていた。
コブクロがライブを行うと、2~300人が堺銀座商店街に集まったという。
コブクロの二人がアマチュア時代、よく練習していたのが、泉北高速鉄道の深井駅近くにある尻戸公園(堺市中区)。
泉北高速鉄道と南海高野線は直通運転しており、深井駅から堺東駅までは4駅だが、同じ堺市でも雰囲気はまるで違う。
都会の堺東に対し、尻戸公園の周辺は閑静な住宅街、というよりも田舎風情が漂う。
こんな場所で音楽の練習をすれば、さぞかし近所迷惑だっただろう。
「ごぶごぶ」でも番組冒頭で、コブクロと浜ちゃんは尻戸公園に訪れていた。
さらに、深井駅には驚くべきエピソードが。
黒田の父親は鉄工所で働いていたが、深井駅の東側ロータリーにある「躍水」というモニュメントは、黒田の父親が製作したというのだ。
もちろん、デザインをしたわけではないが、黒田の父親はデザイナーの意向を受けてモニュメントを造ったという。
深井という地名は、昔「深い井戸を掘ったから」というのが由来らしく、「躍水」というタイトルからもわかるように、水をイメージしたモニュメントだ。
しかし、デザイナーはこだわりが強く、黒田の父親は「水滴の角度が違う」と散々言われて、何度も造り直したんだとか。
黒田の父親が製作したというモニュメント「躍水」。後ろが泉北高速鉄道の深井駅
コブクロと浜ちゃんは想い出の地・堺東へ移動した。
そして、堺市役所の前でゲリラ・ライブを行うという。
そして3人で「桜」と、H Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」を熱唱した(コブクロがバックなのでH Jungle with kと称していた)。
歌う前は「俺は絶対に歌えへんで!」と言っていた浜ちゃんも、歌い終わった後は「気持ちええなあ!」と、ご満悦だった。
余談だが、陣内智則がコブクロの曲の中で一番好きなのは、未だに「永遠にともに」らしい。
コブクロとダウンタウン浜田が「ごぶごぶ」でゲリラ・ライブを行った堺市役所