大阪府南東部の河内長野市から県境を越えて和歌山県に入り、橋本市を通って本州最南端の串本町に抜ける国道371号がある。
この中でも河内長野~橋本の各市街地間は大阪橋本道路と呼ばれ(大阪側は堺市美原区まで伸びる予定)、大阪府と和歌山県を結ぶ重要な道路のため、慢性的な渋滞に悩まされてきた。
そこで、この間に石仏バイパスの建設が計画されたのである。
このうち1工区として、河内長野市の石仏という場所から、南海高野線の千早口駅(河内長野市)近くにある才という所までの約1.8kmのバイパスは2003年に開通した。
ところが、そこから橋本方面へは、高架橋は架けられているものの全く開通する様子がなかったのである。
それから約10年、この高架橋の向こうで工事をしている気配はなかった。
高架橋があって、アスファルトはもちろん敷かれているのだが、センターラインはずっと引かれていなかったのだ。
このまま工事が凍結するのではないかと思っていたが、先日この場所を通ってみると、なんと開通していた!
これが2工区で、才から南海高野線の天見駅(河内長野市)付近までの約1.9kmである。
開通したのは9月29日らしく、要するに15年間もほったらかしだったのだ。
いや、1工区が開通する前から高架橋はあったから、約20年間はほったらかしだったのだろう。
約20年(?)もほったらかしにされて、ようやく開通した高架橋
筆者は新しく開通した道を通るのが大好きなので、早速この区間を走ってみた。
何しろ山間部を真っすぐ通したバイパスのため、トンネルがやたら多い。
多分、橋本の方へ行くのに何度もこの道を通ると、すぐに飽きてしまいそうだ。
そうなると、おそらく旧国道と呼ばれることになるであろう、現在の国道371号を(今まで通り)多く利用するような気がする。
ちなみに石仏バイパスはまだ完成ではなく、約2.4kmの3工区が残っている。
開通は平成30年代半ばの予定となっているけど、平成30年代は来年の5月に終了するのだが……(笑)。
石仏バイパス(赤い線が今回、開通した部分)
このあとは、和歌山県側の工事となるだろう。
最終的に国道371号バイパスは、南海高野線の紀見峠駅(橋本市)付近まで繋がり、現在の国道371号と合流するはずである。
なお千早口駅付近には、もう1本なかなか開通しない道路があった。
南河内グリーンロードから西へ向かう道である。
ここも長い間、道路工事中になっていたものの、開通する気配が一向になかった。
やはり約20年は、ずっとほったらかしだったのではないだろうか。
それが、石仏バイパスが開通していたのを確認したときに、この道路も開通していたのを発見したのだ。
南河内グリーンロードから西に伸びる道路も、ようやく開通
この道路は南ヶ丘(河内長野市)付近の細い旧道にぶつかった地点で終わっていたが、さらに工事は続いているようなので、最終的には和泉市(大阪府)方面へ伸びるのだろう。
この道路の全通も楽しみだ。
和泉市方面へ伸びるであろう道路は工事中