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ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

禁煙外来の効果

先日、禁煙外来の病院で、職員が病院内で喫煙していたことが発覚して、診療報酬を変換するというニュースがあった。

禁煙外来の病院では、敷地内は禁煙というルールがあって、それに背けば保険適用から除外されるという。

そんなニュースを見れば、この病院の職員はなぜ、禁煙外来の治療を受けないのか?と誰でも思うだろう。

 

というより、禁煙外来が本当に効果があるのか?

その信憑性を検証したい。

 

不肖、筆者は30代前半までスモーカーだった。

つまり、15年近くはタバコを吸っていたのである。

禁煙して以来、10年以上もタバコは1本も吸っていないが、その経験から言わせてもらいたい。

 

ある禁煙外来のサイトを見てみた。

そこでの治療法を見て、筆者は断言する。

こんな方法では、とても禁煙はできない、と。

なぜそうなのか、そのことについては後ほど述べよう。

 

また、禁煙外来の成功率データを検索してみたが、厚生労働省が発表しているのは1件だけヒットした。

しかも、平成21年のもので、今から7年も前のデータである。

その報告書では、どうでもいいデータばかり並べて肝心な数値を調べるのに苦労したが、ようやく辿り着いたデータを見ると、12週間で5回全ての治療を終えた患者の禁煙率は78.5%

なるほど、悪くない数字だ。

保険を適用して、これだけの禁煙効果があるのなら、試してみるのもいいと思う。

 

しかし、問題はその後だ。

禁煙外来での治療を終えて、9ヵ月後に禁煙を続けていた人は、なんと49.1%

要するに半数の人たちは、禁煙に失敗しているのである。

もっと調査を続ければ、禁煙率はさらに下がるだろう。

 

だが、それ以上に問題なのは、平成21年以降のデータがネットで見れないことだ。

もちろん、調査はしているのだろうし、もっと詳しくネットで調べてみれば資料が出て来るのかも知れないが、一般的に見られるデータは7年前のもの。

 

しかも、テレビCMではやたら禁煙外来をアピールしているが、禁煙成功率のデータは一切記されていない。

禁煙外来に効果があるのなら、キチンとCMでデータを示して、アピールすればいいではないか?

しかし、テレビCMでは、子供が作文を読んで父親に訴えるという、お涙頂戴のものばかり。

www.youtube.com

取り敢えず禁煙外来に行け!後のことはワシャ知らんよ、という魂胆がミエミエである。

禁煙に成功しようが失敗しようが、どうでもいいのだ。

禁煙外来には、よほどの利権が絡んでいるのだろう。

なにしろ錦の御旗、保険適用されているのだから。

 

でもなければ、未だに日本唯一のタバコ会社にテレビCMを許可しているはずがない。

タバコ独占企業の某会社は、CMでやたら喫煙マナーをアピールし、好感度を上げようとしている。

こんな先進国は、日本ぐらいのものだろう。

しかも、今や国鉄電電公社は民営化して競合他社があるのに、某タバコ会社は未だに独占企業という、自由主義国とは思えぬ傍若無人ぶり。

さらに、国立がん研究センターによる受動喫煙に関する有害データを示すと、某たばこ会社は「そんなことはない!」と声を荒げる。

まるで、商売妨害するな!と言わんばかりだ。

 

さて、禁煙外来のどこがいけないのか、検証してみよう。

まず、禁煙外来に来た患者は、ニコチン依存度を調べられるらしい。

要するに、ヘビースモーカーか否かというわけだ。

だが、喫煙者にそんなことは関係ない。

つまり、重度か軽度かは問題ではなく、喫煙者の全てがニコチン中毒者である。

ここを理解しないと、禁煙などできるわけがない。

簡単に言えば、重度のニコチン依存者でも簡単に禁煙できることもあれば、軽度のニコチン依存者でありながら禁煙できない、なんてことはザラにあるのだ。

むしろ、軽度のニコチン依存者の方が「いつでも禁煙できる」と考えているので、却って禁煙が難しいとも言える。

ハッキリ言って、病院がなぜこんな検査を行うのかと言えば、データを取りたいだけだろう。

データさえ取れれば、患者が禁煙に成功しようが失敗しようが、どーでもいいということなのか?

 

そして、第2ステップは2週間後。

初回に引き続き、呼気一酸化炭素濃度の測定や禁煙のアドバイスを受けるらしい。

何じゃそりゃ?

早い話、一応は検査をして、患者の話を聞くだけ。

2週間待って、それが治療と言えるのか?

 

第3ステップは、それから2週間後、即ち初診から1ヵ月後。

内容は、2回目の診察と同様に呼気一酸化炭素濃度測定や禁煙のアドバイスなどを受ける。

つまり、病院は2回もおざなりな診療を行って、治療費を得るのだ。

もちろん、保険適用だから患者はワンサカ集まるだろう。

このあたり、そろそろ利権の匂いがしてきますぞ。

 

第4ステップ、初診から2ヵ月後。

3回目の診察と同様に、呼気一酸化炭素濃度測定や禁煙のアドバイスなどを受けるという。

もう、何をかいわんや。

早い話、医者は何もしていないのである。

濡れ手で粟のボロ儲け。

 

そして第5ステップ、初診日から3ヵ月後の最終日。

4回目の診察と同様に、呼気一酸化炭素濃度測定や禁煙のアドバイスなどを受けるというもの。

おめでとうございます、見事に禁煙治療を完了されました!

アホか。

 

だが、ここまではまだ許せる(許すんかい)。

こんなふざけた治療でも、禁煙に成功した患者もいる。

何度も言うように、現在では保険適用されるので、費用としてはだいたい2万円ぐらいで済むようだ。

2万円で禁煙に成功すれば、安いものである。

以前は保険適用外だったから、禁煙外来には数十万円かかったという。

でも、保険が適用されたからこそ、安易な禁煙外来に頼るようになったのも、また事実である。

もちろん、禁煙治療に保険が適用されるのは、いいことであるが。

 

禁煙法で最悪なのは、禁煙補助薬を使用することだ。

当然、上記サイトの禁煙外来では禁煙補助薬を勧めている。

有名なのは、CMでも流れているニコチン入りガムのニコレットや、ニコチン入りの貼り薬であるニコパッチなどだ。

これらの原理は、禁煙したことによる禁断症状を緩和するために、ニコチンを体内に注入するというもの。

だが、ニコチン入りの補助薬は、結果的にはニコチンへの依存度を高めるだけに過ぎない。

場合によっては、禁煙場所でこれらニコチン入り補助薬を使用することにより、却ってニコチン中毒を長引かせることになる。

 

そして最近では、ニコチンを含まない飲み薬があるらしい。

1日2回服用し、8日目に禁煙を開始、12週間で禁煙が成功するそうだ。

この薬の効用は、タバコが不味く感じられるというもの。

ここで断言する。

タバコが不味くなる薬など、この世に存在しない、と。

 

タバコが不味く感じられるのではなく、元々タバコは不味い物なのだ。

誰だって生まれて初めてタバコを吸った時、

「うわ~、めっちゃ旨い」

などと思った人は一人もいないだろう。

誰だって最初はむせ返し、ゴホゴホと咳をしながら「メチャ不味い」と思ったはずだ。

 

にもかかわらず、スモーカーになるのはなぜか?

答えは簡単で、タバコを吸った瞬間からニコチン中毒者になるからである。

タバコとは、史上最強の麻薬だ。

誰でも簡単に麻薬中毒になる、それがタバコである。

 

つまり、禁煙した後にタバコを吸うと、誰でも不味く感じられる。

したがって、この薬でタバコが不味くなるのではなく、久しぶりのタバコに舌が慣れなかったからに過ぎない。

だが、タバコが不味くなったからと言ってタバコを吸ってしまったら最後、また喫煙者に逆戻りすることになる。

タバコを吸うということは、ニコチンを体内に吸収し、その瞬間からニコチン中毒者になるからだ。

 

かつて、島田紳助がこんなことを言っていたことがある。

「いっぺんな、禁煙に成功したことがあるねん。2週間ぐらいタバコをやめて、その後に友達からタバコを1本もろて吸ったらメッチャ不味かってん。こんなもん、二度と吸わへんと思ってたら、また試しに1本吸って、それでもまだ不味かった。でもそのまま、またタバコを吸いだしてしもた」

これこそ、禁煙に成功したと思った者が陥る罠である。

喫煙者がタバコを吸い続けるのは、タバコが旨いからではない。

単に、ニコチンを補給しているだけだ。

 

ニコチンとは、無色透明の油性物質で、依存性がある。

タバコを1本吸った段階でニコチンは素早く体内に吸収され、その依存度はヘロインよりも強いぐらいだ。

タバコを吸い終えると、体内からニコチンは減少し、体はニコチンを欲しがるようになる。

要するに、たった1本のタバコで麻薬中毒者になるのだ。

こんな麻薬は、タバコ以外にはない。

 

喫煙者がタバコを旨いと感じるのは、単にタバコに慣れたからである。

タバコに慣れてしまったら、今度は味を追い求めるようになる。

「俺にはセブンスターが一番いい」

「俺はやっぱり洋モクだ」

などと言っても、所詮タバコはタバコ。

もし気に入った銘柄のタバコが無くなれば、どんな不味いタバコでも吸ってしまうのである。

ニコチンを体内に注入すれば、体は満足するのだ。

 

要するに、ニコチンを含まないこの薬によってタバコが不味く感じられるのではなく、タバコを一定期間やめたら不味くなるのである。

ということは、この薬は何の役にも立たないとも言えるのだが、プラシーボ効果は期待できる。

プラシーボ効果とは、何の効果もない薬でも、精神的に病気が治ったと思わせる治療法のことで、偽薬効果とも言う。

「病は気から」と言われるが、まさしくそれだ。

つまり、医学的には何の根拠がなくても、この薬には効果があるというわけである。

 

それならば、無害な薬を処方すればいいと思うのだが、この薬はそうではないらしい。

ニコチンを含まない禁煙補助薬、その名前はチャンピックスと言う。

これは商品名で、正式名称はバレニクレンだ。

アメリカのファイザー製薬(上のCMを提供している会社)が開発したという薬で、現在では日本でも認可を受けている。

 

しかし、この薬は非常に危険だ。

副作用によって躁鬱病になり、自動車事故や自殺、さらには殺人や暴力などの症例が報告されている。

しかし日本では、その症例はほとんど知られていない

なぜ薬の副作用を公開しないのか?

ここにも、利権の匂いが感じられる

そして、チャンピックスの唯一の利点であるプラシーボ効果は、このブログを読んだ人には効き目が無くなってしまった。

要するに、タバコと同じく百害あって一利なしの薬となってしまったのである。

 

まずニコチンとは、どんな麻薬なのかを知らなければ禁煙は始まらない。

ニコチンは先にも述べた通り無色透明の油性物質で、タバコ1本分のニコチンを血管に注射すれば確実に死んでしまうという毒物である。

そして、たった1本のタバコを吸っただけでニコチン中毒者になるという、最強の麻薬でもあるのだ。

つまり、喫煙者は麻薬中毒である、ということを認識しなければならない。

 

ただし、ニコチン中毒者の禁断症状(離脱症状)は、他の麻薬に比べてずっと軽いものだ。

筆者は経験したことがないが、ヘロインやコカインなどの禁断症状は、地獄の苦しみを味わうという。

しかしニコチンに関しては、禁断症状はあるものの地獄の苦しみなどない。

筆者の経験で言えば、禁煙した後の1週間は、少し頭がぼーっとするぐらいだった。

それを過ぎれば、どうということはない。

ニコチンの禁断症状期間は個人差があるが、長い人でも3週間ぐらいだそうだ。

しかも、禁断症状は極軽いものなので、薬など全く必要はない

禁煙外来で薬を処方するのは、製薬会社との癒着があるのではないか、と邪推をしてしまう。

 

禁煙で一番やっかいなのは、物質的なニコチン依存ではなく、精神的なニコチン依存だ。

たとえば食事の後、喫煙者なら誰もがタバコに火を点けたくなる。

もし禁煙したら、食事の後はどうする?

実は、筆者が禁煙して困ったのは、このことだった。

食事を終えても、やることがないのである。

あるいは仕事が一段落しての休憩時間、コーヒーと共に一服するのが至福の時だった。

しかし、禁煙してしまったら、この楽しみを味わうことはできない。

俺は一体、食事の後やお茶の時間に、何をすればいいのだろう?

 

しかし、禁煙に成功してからわかった。

食事の後やお茶の時間は、何もしなくてもいい、と。

今から考えると、なぜ食事の後やお茶の時間にタバコが欲しくなったのだろう、と不思議に思う。

つまり、禁煙で一番難しいのは精神的なタバコ依存で、ニコチンの禁断症状はあまり問題ではない。

にもかかわらず、ニコチン入りの禁煙補助薬やバレニクレンなどを処方するのは、最悪の禁煙法と言える。

 

また医者によっては、タバコが欲しくなったらガム(ニコチン入りではない)を噛んだり、お菓子を食べたりして気を紛らわせなさい、などと言う。

しかしこれも、禁煙ではやってはいけないことである。

それどころか、精神的な依存を長引かせるだけだ。

タバコの代用品など、全く必要がないのである。

禁煙外来の医者など、おそらく禁煙経験がない(最初からタバコを吸ったことがない)人がほとんどなので、この根本的なことがわかっていない。

そう言えば、ニコチンを含まず煙が出る電子タバコなるものが一時期もてはやされていたが、現在ではほとんど聞かなくなった。

こんなことは当たり前で、電子タバコなど禁煙には何の効果もないのである。

もちろん、禁煙パイポなどの類もそうだ。

 

そして、一番やってはいけないのはタバコを徐々に減らす、という方法だ。

いわゆる減煙である。

ノンスモーカーは喫煙者に対し、お題目のようにこう言う。

「禁煙が難しいのなら、せめてタバコを減らしなさい」

と。

しかし、これは全く効果がない。

それどころか、却ってニコチン依存を増幅させるだけだ。

 

筆者が禁煙に成功した後、スモーカーからこんな相談を受けた。

「俺もな、タバコをやめようと思って1日1箱(20本)吸ってたのを、6本まで減らすことに成功してん。でも、そこからなかなか減らされへんねん……」

筆者はこう答えた。

「そんな方法やったら、絶対に禁煙でけへんよ」

と。

 

減煙など、タバコへの欲求が深まるだけだ。

今まで1日20本のタバコを吸っていた人が6本まで減らせば、その6本に喫煙を集中する。

何よりも、その6本のタバコが旨く感じられるだろう。

しかも、タバコを吸えない時間が長引くことによって、地獄の時間も長引き、タバコへの欲求がますます深まる。

そして結局は、元の1日1箱スモーカーに戻るだけだ。

禁煙をしたいのなら、減煙ではなくスパッとタバコをやめるしかない。

もちろん、タバコをやめても禁煙補助薬やガムなどの代用品に頼っていては、タバコへの未練を断ち切れないままなってしまう。

そのことをわかっている禁煙外来の医者が、どれだけいるだろうか?

 

そもそも現代社会では、禁煙するキッカケなど山のようにある。

筆者が禁煙しようと思ったのは、環境の変化からだった。

つまり、付き合う人種が変わったからである。

それまでは、職場や友人との遊びでも、喫煙することが当たり前だった。

しかし、筆者がライターを志すようになり、文筆関係の人たちと交流するようになると、相手はほとんどの人がノンスモーカーだったので、筆者も彼らと会う時はタバコを我慢するようになったのである。

 

喫煙者がタバコを我慢することほど、辛い時間はない。

こんな地獄の時を過ごすのなら、いっそのことタバコなどやめてしまえ!と思ったのだ。

タバコをやめさえすれば、タバコを我慢する地獄の時間は無くなる。

こんなに素晴らしいことはない。

 

筆者がタバコをやめた後、社会では確実に喫煙者にとっての地獄の時間は増えている。

多くの飲食店では禁煙が当たり前になり、食事の後の一服を楽しめない。

野球場に行って、贔屓チームが負けていてイライラしても、タバコが吸えないようになってしまった。

特急列車に乗って鉄道の旅、車窓の絶景を見ながら至福の一服を味わおうとしても、ほとんどが禁煙車である。

 

筆者が子供の頃、新幹線の車両16両のうち、禁煙車は僅か1両だけだった。

筆者の父親はタバコを吸わなかったので、決まって禁煙車に座ろうとしたのだが、煙や臭いが嫌だったから、という理由ではない。

16両のうち、僅か1両の禁煙車両はガラガラだったからである。

しかも、この禁煙車両は自由席。

にもかかわらず、禁煙車両は余裕で座れたのだ。

高い指定席料金を払わずに済むし、しかもノンビリ座ってタバコ臭い煙を吸わなくて済む、こんないいことはない。

それでも禁煙車の自由席がガラガラだったということは、当時いかに喫煙者が多かったことの証だろう。

 

それが、今ではどうだ。

東京―新大阪間の新幹線、N700系は16両全てが禁煙車である。

喫煙ルームはあるが、タバコを吸おうと思ったらいちいち移動しなければならない。

この喫煙ルームも、いずれは廃止になるだろう。

さらに、700系は喫煙ルームすらない

700系の新幹線に乗ってしまったら最後、東京から新大阪までの2時間半は、タバコを我慢しなければならないのだ。

スモーカーだった頃の筆者を想像すれば、まさしく地獄である。

 

空の旅となるともっと悲惨で、飛行機から雲を眼下に見てタバコを一服、などというのはもはや夢物語だ。

ほとんどが全席禁煙で、行先によっては10時間以上もタバコを我慢しなければならない。

社員旅行で香港に行った時、フライトは4時間程度だったがもちろん機内は禁煙で、飛行機が空港に着いて喫煙所に行った途端、喫煙者の社員は鬼のようにタバコをスパスパ吸い始めた。

この光景を見た時、筆者はつくづく禁煙して良かった、と思ったものだ。

喫煙者は空からの景色を楽しむ余裕もなく、タバコを我慢するという地獄の時間を耐えていたのだろう。

 

そして、タバコの値段も跳ね上がった。

たとえばセブンスター。

筆者が喫煙者だった頃の15年ほど前は、1箱(20本入り)が220円だった。

それが今ではどうだ。

その倍以上の460円である。

これはもちろん、タバコ税が上がったからだ。

それでも、他の先進国から見れば、日本のタバコ税は安い方だろう。

あと何年かすれば、タバコは1箱千円ぐらいになるかも知れない。

 

ここで考えて欲しい。

タバコを毎日1箱吸ったとしたら、1年に換算すると167,900円にもなる。

そして、10年間タバコを吸い続けたら、その額は約168万円。

20年間なら340万円ほどである。

タバコを1日2箱吸う人なら、680万円だ。

 

しかも、タバコ1箱が千円になると、その額も跳ね上がる。

1年で36万5千円、10年で365万円、20年だと730万円である。

20代から80代までの60年間もタバコを吸い続けたら、2千190万円にもなるのだ。

つまり20代の人が今、禁煙をすれば2千万円も儲けたことになる。

1日2箱吸う人なら、4千万円か……。

もっとも、1日2箱もタバコを吸う人が80代まで生きるのは稀であるが。

 

「タバコは体に悪いからやめなさい」

誰もがそう言う。

もちろん、医者もそうだ。

しかしそれは、喫煙者なら誰もがわかっていることである。

そんな人に対し「体に悪いからやめろ」と説いても、何の効果もない。

子供に対して「勉強しろ!」と口やかましく言っても、子供は言うことを聞かないのと同じだ。

それよりも、

「禁煙したら、タバコを我慢しなくて済むよ。しかも、2千万円も儲かるんだよ」

と言った方が、遥かに効果がある。

しかも、タバコ代のほとんどが税金。

悪徳政治家が好き放題に税金を使って私腹を肥やしても、それをせっせと納税しているのが他ならぬ喫煙者なのだ。

 

こうして書いていても、喫煙がいかにバカバカしい行為かがわかってくる。

禁煙を勧めるなら、まずそこから始めなければならない。

そしてスモーカーは、タバコを我慢するのではなく、禁煙を楽しむこと。

それが全てのスタートだ。

有毒な薬よりも、その方が遥かに効果があるはずである。

 

しかも、日本ではタバコのパッケージに「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります」程度のことしか書かれていない。

海外ではもっと露骨だ。

パッケージの表面にデカデカと、

「Smoking kills(喫煙はあなたを殺す)」

などと書かれている。

 

日本は先進国の中ではまだまだ喫煙者天国、後進国のようだ。

やはり利権の旨味があるのだろう、と邪推せざるを得ない。