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ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

甲子園ボウル進出の条件

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日本のアメリカン・フットボールのシーズンもいよいよ佳境に入ってきた。

全日本大学選手権決勝であるパナソニック杯毎日甲子園ボウル(於:阪神甲子園球場)では立命館大学(関西)が早稲田大学(関東)を28-27の1点差で破り、大学日本一を決めた。

社会人王者を決めるジャパンXボウル(於:東京ドーム)ではパナソニック・インパルス(ウェスト)が24-21で富士通フロンティアーズイースト)に逆転勝ちし、社会人日本一となった。

来年(2016年)1月3日に東京ドームで行われるライスボウル(日本選手権)で立命大とパナソニックが対戦し、今年度の日本一を決める。

 

大学王者と社会人王者が日本一を争うスタイルは、以前のラグビー界でも採用されていたが(今年度はシーズン短縮のためこの方式が復活)、社会人が大学を圧倒するようになったため、長らくはこの方式を封印していた。

しかしアメフトでは、まだまだ学生と社会人の実力が拮抗しているため、一騎打ちの方式が採られている。

最近は社会人が6連勝と優位性を保っているが、それでも一方的な点差になることはあまりない。

 

そもそも、ライスボウルがこの方式になったのは1983年度(実際に行われたのは1984年1月3日)からと、歴史は比較的浅い。

それ以前にもライスボウルはあったのだが、現在のような日本選手権ではなく、東西学生オールスター戦だったのだ。

つまり、社会人王者は無視されていたのである。

元々、日本のアメフトは学生を中心に発展してきたのだ。

それが証拠に、日本選手権となった1983年度から8年間は、学生代表が8勝1敗で社会人代表を圧倒していたのである。

 

ちなみにこの名称は、アメリカの大学のボウル・ゲームが各地の特産物にちなんで付けられたものであり(ローズボウルオレンジボウルなど)、それに倣って日本の特産物は主食の米であることからライスボウルと名付けられた。

かつては国立競技場で行われていたが、天候に左右されない東京ドームが完成し、現在ではそちらに会場が移されている。

アメフトの競技場がお椀の形に似ていることから、アメリカでは重要な試合をボウル・ゲーム(bowl game)と呼ぶようになったが、ライスボウルはさしずめお茶碗といったところか。

でも、国立競技場はボウル・ゲームに相応しい形状だったけど、東京ドームはどう見てもお椀には見えないのだが。

また「東京では米なんてあまり獲れないのに、なぜライスボウルなのか。新潟あたりでやればいいのに」などと屁理屈をこねる人もいる。

 

それはともかく、日本選手権となる現行のライスボウルになる前は、甲子園ボウルが事実上の日本一決定戦だった。

大学日本一=日本最強チームというわけである。

その後、社会人チームも力を付けたのでライスボウルで日本一を争うようになったが、それでもしばらくの間は前述のように学生の天下が続いた。

 

さらに、学生日本一を決める甲子園ボウルも、実際には局地的な戦いだった。

出場するのは関東と関西の優勝校のみ。

それ以外の地区の大学は、甲子園ボウル出場のチャンスすら与えられてなかったのだ。

だから甲子園ボウルは「東西大学王座決定戦」と銘打たれていたのである。

この方式は最近まで続いており、他の地区にも出場のチャンスが与えられたのは僅か6年前の2009年度からだ。

 

現行の方式はこうなっている。

東日本ブロックでは、北海道代表と東北代表が戦い、勝った大学が関東代表と代表決定戦を行って、そこで勝ったチームが東日本代表となって甲子園ボウル出場。

西日本ブロックでは北陸代表、東海代表、中四国(中国・四国)代表、九州代表の4チームがトーナメント戦を行い、勝ち抜いた大学が関西代表と対戦して、勝ったチームが西日本代表として甲子園ボウルに出場する。

つまり、甲子園ボウルは名実ともに全日本大学選手権の決勝となったわけだ。

 

しかし、現実には関東および関西と、他地区との実力差はあまりにも大きく、事実上は関東×関西の図式は変わっていない。

代表決定戦では、最近は点差だけを見ると実力が接近してきたように見えるが、実際には関東や関西の大学は主力メンバーを温存しているだけで、他地区が代表権を勝ち取るのは至難の業である。

 

ところが、西日本の代表決定戦方式が来年度から変更になるのだ。

現在は関西からは優勝校しか出場できないが、来年度からは上位2チームが出場することになる。

来年度の方式は、一回戦が北陸代表×中四国代表となり、その勝者と東海代表が二回戦を戦い、三回戦はその勝者と九州代表、そして準決勝がその勝者と関西2位が戦って、勝った大学が関西1位チームと決勝戦を行い、西日本代表を決めるというのである。

つまり、来年度でいうと北陸代表および中四国代表は5試合に勝たなければ西日本代表にはなれないのだ。

これはハッキリ言うと現実離れしている。

なお、北陸、中四国、東海、九州の4地区の並びは、前年度の成績によって変わるようだ。

仮に、北陸代表チームが準決勝まで進出すると、来年度の北陸代表は三回戦からの登場となるのだろう。

この方式は、少なくとも3年間は続けるという。

 

しかし、これはかなり問題がある方式と言わざるを得ない。

まず、関西リーグ戦の価値が下がってしまう。

関西学生リーグは長い間、関西学院大学の独壇場だった。

しかし1980年代に国立の京都大学が台頭し、関学大と覇権を争ったのである。

この2強のライバル関係が関西アメフト・ファンの人気をさらい、関京戦として大いに盛り上がった。

両校の切磋琢磨により関西学生リーグのレベルが上がり、それまでは関東優位だった甲子園ボウルでも、その実力を逆転させたのである。

その後、京大は国立のハンディにより優勝から遠ざかるが、今度は立命大が頭をもたげて来て、関学大とのライバル関係を築いた。

また、2009年度には関西大学が61年ぶりにリーグ優勝を果たし(甲子園ボウルも制覇)、伝統の関関戦を名物カードとして復活させている。

他の大学スポーツでは東高西低だが、アメフトだけは西高東低の地位を守り抜いたのだ。

それは、レベルの高い関西学生リーグに多くの観客が集まり、アメフトに憧れる少年ファンが増えたからだろう。

現在でも関西は、アメフト人気が高い地域なのだ。

 

しかし、2位のチームまで甲子園ボウル出場のチャンスが与えられると、クライマックス・シリーズ(CS)制度を導入したプロ野球のように、優勝争いの緊張感が無くなるだろう。

もちろん、その分2位争いの楽しみも生まれるのだが、やはりレベルの高い関西での優勝チームの価値を落としたくない、とファンは考えるのではないか。

 

それに、関西の大学にチャンスを多く与えることで、ますます地域格差が広がることも懸念される。

前述したように来年度の場合は北陸代表や中四国代表は5勝0敗で通過しなければならないし、その他の地区だって関西の2チームに連勝する必要があるのだ。

 

まだ関東および関西以外の地区に甲子園ボウル出場権が与えられていなかった頃、つまり2008年度以前はウェスタンボウルという西日本学生王者決定戦が行われていた。

中四国代表と九州代表の勝者が関西代表と戦うという試合だが、関西代表というのはなんと関西リーグ6位の大学。

それでも関西6位が大勝していたのだ。

現在では実力差も縮まっていると思うが、それでも他地区の代表が関西2位に勝てるとは思えない。

 

東日本と西日本のバランスも悪くなる。

現在は東日本に参加しているのは北海道、東北、関東の3地区だが、西日本は前述のとおり5地区。

しかし、関西枠が一つ増えると西日本は東日本の2倍になる。

現行でも例えば北陸を東日本に移管してもいいぐらいなのに、ますます校数に開きが出るのだ。

 

それでも、実力的に言って関西が飛び抜けているんだからアドバンテージがあった方がいいと言うならば、来年度のような歪なノックアウト式トーナメントではなく、セカンド・ステージ制にしてリーグ戦にすればいい。

つまり、北陸、東海、中四国、九州の各地区からの優勝校と、関西から上位2校の6チームで総当たりリーグ戦を行うのだ。

そしてセカンド・ステージの優勝校が甲子園ボウルに出場する。

最初のうちは関西勢が圧倒するだろうが、高いレベルのチームと真剣勝負を行う機会が格段に増えて、他地区のレベルもアップするはずだ。

また、セカンド・ステージをリーグ戦にすることによって、関西の大学も新たなリーグでの優勝としての価値も高まる。

さらに、現行よりも5試合も真剣勝負が増えるのは好材料と言えよう。

 

東日本は北海道、東北からの優勝校と、関東は上位2校にするか、あるいは2013年度まで行われていたように2ブロック制にして、各ブロックの優勝校がセカンド・ステージに進出する方式でもいい。

この場合は4校参加で試合数が少ないので、2回戦総当たりのリーグ戦にすれば各校6試合も行うことができる。

あるいは、前述のように北陸を東日本に移管させて、西日本と同校数にするという方法もあるだろう。

いずれにしても、優勝校が甲子園ボウルに出場するのは言うまでもない。

 

そうなると当然、問題になってくるのが、現行の日程ではとてもこれだけの試合数をこなせない、ということだ。

関西リーグを例にとると、秋季リーグが始まるのが8月の終わりか9月の初めで、1部リーグ8校が2週間間隔で11月下旬まで7試合を行う。

つまり、優勝校以外はたった3ヵ月間、7試合で全てのシーズンを終えてしまうのだ。

もちろん、春のシーズンもあるが、こちらは秋に向けての調整試合という意味合いが強い。

 

優勝校は西日本代表校決定戦を1試合行い(前述したように主力を温存するケースが多い)、12月中旬に甲子園ボウルがあって、そこで勝てば1月3日のライスボウルに進出する。

つまり、最大でも4ヵ月間、10試合しか行わないのである。

これではいかにもシーズンが短すぎるし、試合数も少なすぎると言わざるを得ない。

そんな中でセカンド・ステージをリーグ戦にしようとすれば、シーズンを延ばすしかないのだ。

 

社会人のXリーグだって、8月終わりか9月初めにリーグ戦が始まり、12月中旬にジャパンXボウルを行うので、シーズンの長さは学生と変わらない。

当然、Xリーグもシーズンを延ばし、試合数を増やすためにリーグの再編成が必要だろう。

 

そうなると当然、ライスボウルは1月3日に行えなくなってしまう。

ライスボウルは正月の風物詩だったのに……」

と嘆くアメフト・ファンも多いだろうが、今やライスボウルですら地上波中継してくれないのだ。

つまり、世間的にはライスボウルは正月の風物詩ではなくなっているのである。

それならば別に、ライスボウルを正月に行うことにこだわる必要はない。

 

正月には学生の東日本リーグおよび西日本リーグの最終戦(最初のうちは関東同士、関西同士となるだろう)、そして社会人ではXリーグの準決勝を行えばいい。

そうすれば、正月はアメフト三昧となる。

1月中旬の休日には甲子園ボウルとジャパンXボウルを行い、その勝者によるライスボウルを2月初旬に行うのだ。

そうすればシーズンは1ヵ月も延び、試合数も増えるだろう。

上位に進出できなかったチームも、プレート戦やカップ戦などを行うのも一考だ。

 

ラグビートップリーグ発足以前は、9月初旬に各地区のリーグ戦が始まり翌年1月15日の日本選手権でシーズンが終わるという、非常に短い期間で少しの試合しか行えなかった。

当然、レベルアップを望めるわけもなく、世界との差がどんどん開いて、1995年のワールドカップで日本代表はニュージーランドオールブラックス)に17-145の屈辱的大敗を喫したのである。

しかし2003年度からトップリーグが始まると、シーズンは延びて試合数も増え、徐々にレベルも上がって遂に今年(2015年)のワールドカップで日本代表は優勝候補の南アフリカスプリングボクス)を破り、3勝1敗の好成績を残した。

 

実は今年、アメフトでも世界選手権が行われ、日本代表は準優勝に輝いたのだが、これはハッキリ言ってアメリカと日本以外にアメフトを本気で取り組んでいる国がないからだ。

何しろ、アメリカに次ぐ二番手と見られていたカナダが、世界選手権にもかかわらず大会直前に出場辞退したぐらいである。

サッカーのワールドカップで、アルゼンチンあたりが棄権するなんて有り得ないだろう。

 

そして日本代表は、一番の大敵であるアメリカには2度にわたって完敗を喫したのである。

しかもアメリカ代表というのが、中堅どころの大学生を寄せ集めたという、とても代表とは呼べないチーム。

それでも今大会は地元開催ということでアメリカも多少は本気を出し、元NFLのスター選手だったブレット・ファーヴもメンバーに含まれていたが、彼は御年45歳で、2010年度を最後に引退していた選手だった。

この程度のメンバーにもかかわらず、日本代表は全く歯が立たなかったのである。

 

仮に、上記のようにシーズンを延ばし、試合数を増やしても、焼け石に水かも知れない。

たとえば日本代表がNFLのチームに勝つなんて、夢また夢だろう。

しかし、やらないよりはやった方がいい。

そして、将来的にはもっとシーズンを延ばして試合数を増やす必要がある。

アメフトでも世界選手権が行われる以上、レベルアップしていかないと大会自体が無くなる恐れだってあるのだ。

いつまでもアメリカ代表が無名の大学生ばかりで、それでもアメリカ代表ばかりが優勝していたら大会自体が盛り上がらないし、日本代表が少しでもアメリカを本気にさせなければならない。

事実、本場のアメリカで世界選手権が行われたにもかかわらず、スタンドはガラガラで、おそらくほとんどのアメリカ人ですらこんな大会が行われていたなんて知らなかっただろう。

今年の世界選手権の舞台となったオハイオ州カントンはアメフトの殿堂がある都市だが、市長は「日本代表がアメリカ代表を倒して欲しい」と期待していたぐらいだ。

母国の優勝よりも、アメフトの世界的発展を願っていたのである。

 

今回の甲子園ボウル出場方式変更について、関西学生連盟の伊角富三理事長は、

「このままでは大きな発展は望めない」

とその理由を語ったが、正直言ってこの方式ではとても理念通りにはいかないだろう。

もっとも、次の発展に繋げるためのワンステップならいいのだが、伊角理事長は4年後以降の改革をどう考えているのだろうか。

今回の改革案でいいと思っているわけではないだろう。

もちろんこれは関西学生連盟だけの問題ではなく、学生および社会人もひっくるめて考えなければならない。

 

実はかつて、日本にはアメリカのチームに本気で勝とうとしていた人がいた。

日本大学の監督だった故・篠竹幹夫である。

「借り物理論ではアメリカに勝てない」

と独自のショットガンを考案し、日大の黄金時代を築いた。

ライバルの関学大が、日大に勝つためにアメリカからショットガンを輸入したのに対し、篠竹は本気でアメリカのチームを倒そうとしていたのである。

 

しかしそれは、1チームだけの努力では無理だろう。

やはり日本アメフト界全体で考えなければならないテーマである。

今回の改革が、その第一歩になればいいのだが。