全国的にはあまり知られていないが、実は奈良県内では県庁所在地である奈良市を上回り、県下一の人口密度を誇っているのだ。
鉄道では、近鉄大阪線の大和高田駅、JR和歌山線の高田駅、近鉄南大阪線の高田市駅と、三つも中心駅があり、大阪市内からはすぐに行くことができる。
そのうちの高田市駅から徒歩10分の所に、大中公園がある。
大中公園は高田川の畔にあるのだが、その高田川沿いには見事な千本桜が植えられているのだ。
品種が違うので単純な比較はできないのだが、造幣局の桜の通り抜けよりも遥かに値打ちがあると言ってもいい。
それほど素晴らしい桜並木だ。
そんな高田川の千本桜を堪能していただこう。
見事なまでの桜並木
高田川の両岸に咲く桜
大勢の人で賑わう高田川。露店も多く出ている
大中公園には池があり、その畔では大勢の家族連れが弁当を広げていた
鳥谷電気商会って、まさか……。いやいや、彼は東京出身なので、大和高田とは縁がないはず
高田川から桜並木を見上げる
今の期間中は夜でもライトアップされ、夜桜を楽しむこともできる。
高田川の桜を堪能できるのは一年のうちでも今だけなので、興味がある人は行ってみると良い。
近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅から特急もしくは急行に乗って約30分、高田市駅から行くことができる。
前述した近鉄大阪線の大和高田駅、JR和歌山線の高田駅から行くことも可能だ。
桜といえばバラ科の植物。
法律で決められているわけではないが、バラといえばイギリスの国花であり、桜は日本の国花とされている。
どちらも島国という共通点があるが、一年中楽しめるバラと違い、桜は一年で僅か一週間程度の命だ。
まるで花火のような一瞬だけの美しさが、日本人の心情に合っているのであろう。
いくら技術革新が進んでも、桜が春以外の季節に咲くような品種改良だけはして欲しくない。