下のサイトは1月26日付の産経新聞の記事である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130126-00000527-san-socc&__from=mixi
この記事が産経新聞に書かれたものだと知って驚いた。
上記サイトを読めばわかるように、産経新聞の記者は、雪で延期になった高校サッカーの決勝を、興行優先で平日を避けて土曜日に開催したことを批判している。
要するに、高校スポーツを興行優先にしてもいいのか、と言いたいらしい。
フジサンケイグループが何を言ってるんだ!?という感想しか浮かばない。
高校スポーツを興行に利用しているのは、何よりもフジサンケイグループではないか。
フジサンケイグループが主催しているのは、高校バレーボール。
以前は選抜大会として、春休みを利用しての大会だった。
理由は、高校体育連盟が主催していた各スポーツの選抜大会が、春に行われていたからである。
しかし、春休みだと一、二年生しか出られないということで、三年生でも参加出来るように2010年度から選抜大会を廃止して選手権大会となり、冬に行われるようになった。
冬に行われるにもかかわらず、愛称となっていた「春高バレー」をそのまま使うあたり、早くも興行的な臭いがプンプンする。
第一、高校バレーをわざわざ冬に行う理由がわからない。
高校サッカーや高校ラグビーはウィンタースポーツなので冬休みに行ってきたが、高校バレーがそれに合わせる理由は全くない。
ではなぜ、高校バレーを冬に持ってきたかといえば、興行的な理由に他ならない。
高校バレーの選抜大会が行われていた春休みといえば、高校野球の春のセンバツとかぶってしまう。
そのため、高校バレーは注目されなかった。
やむを得ず、開幕日を早めにして高校野球の開幕には終了するように日程調整したぐらいである。
フジサンケイグループ、および日本バレーボール協会は、商売のためならなんでもやる。
さらに、高校野球には勝てないと思ったのか、春の選抜大会を廃止し、冬に選手権大会を行うようになったわけだ。
冬に開催するなら冬休みを利用すればいいのだが、高校バレーではそれすらしていない。
理由は簡単だ。
普通に冬休みを利用すれば、高校サッカーおよび高校ラグビーと日程がかぶるからである。
そうなれば話題を取られるので、興行的にはまずいのだ。
高校バレーの開催期間は5日間だから、普通に日程を消化すれば1日おきでも冬休み中に充分終わらせることができるのに、上記の理由により開幕するのは冬休みの後半から。
なんと開幕日は、冬休みが終わる3日前の1月5日である。
しかも春休みに行われていた時に比べて日程は1日少ないから、三回戦と準々決勝は同じ日に行われているのだ。
つまり、選手たちは1日に2試合も強いられている。
では、準々決勝の次の試合、即ち準決勝はどうなっているか?
なんとこれが、4日も空いて1月12日となっている。
なぜこんな変速日程になるのかといえば、土日に合わせているからに他ならない。
つまり選手たちは、主催者の興行に合わせて1日に2試合も試合をさせられたり、中4日も待ちぼうけを食らわされているのだ。
本当に選手のことを考えるなら、万遍ない日程を組むべきだろう。
しかし、興行のことしか考えていないフジサンケイグループおよびバレーボール協会は、こんな変則的な日程を組んでいるのである。
こんな主催者が、なぜ高校サッカーの日程を批判できるのだろうか。
もちろん、高校バレーの決勝戦は、高校サッカーの決勝戦とかぶらないようにしている。
もう、姑息という表現しか思い浮かばない。
そもそも、1月といえば高校生にとって大学受験を控えた大事な時期である。
わざわざそんな時期に大会を移したのは、どんな思惑があるのか。
それは、主催者であるフジサンケイグループおよびバレーボール協会による商売のため、としか言いようがない。
しかも、高校バレーにはインターハイや国体など、三年生が参加できる全国大会があるので、わざわざ選抜大会を廃止する理由は何もないのである。
そんなメディアが高校サッカーの批判をするなんて、盗人猛々しいという言葉がよく似合う。
要するに、フジサンケイグループもバレーボール協会も、興行優先で選手のことなど何一つ考えていないのは明らかである。
上記の産経新聞の記事に対しては「どの口が言う!」という言葉を贈ろう。