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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

本名と芸名(?)

2009年3月20日、阪神なんば線が開通して阪神電気鉄道近畿日本鉄道(近鉄)の直通運転が行われるようになった。
これにより、三宮駅近鉄奈良駅が乗り換えなしで行き来できるようになったのである。
大阪以外の人にとってはわかりにくい感覚だろうが、昔は神戸と奈良が1本の鉄道路線で結ばれるなんて想像もつかなかった。


ところで、近鉄にも「難波線」という路線があるのをご存知だろうか。
大阪人でも、いや近鉄の難波線を毎日利用している人でも「そんな路線、聞いたことおまへん」と答えるだろう。
それもそのはず、近鉄の駅案内表示にも「難波線」なんて路線はどこにも書かれていない。
近鉄の難波線とは、大阪難波駅から近鉄日本橋駅を経由して大阪上本町駅に至る、起終点含めて僅か3駅の短い路線だ。
「なんや、それやったら近鉄の奈良線でっしゃろ?」とさっきの人は言うだろうが、この線こそ正しくは奈良線ではなく難波線である。


では、近鉄の奈良線とはどの路線を言うのか。
奈良線とは、布施駅から近鉄奈良駅まで行く路線のことである。
「え、ほんなら大阪上本町駅から布施駅までの路線はどうなりまんねん?」と、さっきの人は訝しがるだろう。
大阪上本町駅から鶴橋駅、今里駅を経て布施駅に至る路線は、正式には近鉄の大阪線の一部である。
大阪線とは大阪上本町駅を起点とし、布施駅で奈良線と分離して、名古屋や伊勢志摩方面へ行く路線だ。
実際には、難波線だからといって大阪難波駅から大阪上本町駅までの僅か3駅を往復するだけの運航形態なんてあるわけがないし、奈良線だからといって布施駅と近鉄奈良駅を往来するだけの不便な列車も存在しない。
現実的には大阪難波駅近鉄奈良駅を往復している運航形態だから(現在では前述のように阪神なんば線と直通運転しているが)便宜上、難波線も大阪線の一部も奈良線と呼んでいるわけだ。
いわば難波線が本名で、奈良線は芸名、というか通称である。


ではなぜ、こんなややこしいことになったのだろう。
元々は奈良線も大阪線も、上本町駅(現在の大阪上本町駅)を起点としていた。
両線は布施駅まで仲良く走り、布施駅からは奈良方面と、名古屋および伊勢志摩方面へ分かれていた。
しかし1970年、大阪万博に合わせて難波線が開通、奈良線は近鉄難波駅(現在の大阪難波駅)をターミナルとし、同駅から発着するようになった。
大阪線は従来通り上本町駅からの発着だったので、このようなややこしい形態となったのである。
ちなみに大阪線の上本町駅はいかにもターミナルらしい頭端式の地上駅、奈良線は地下駅と完全に分かれている(乗り換えは可能)。


ところで、阪神なんば線というのもややこしい路線である。
正式名称は「難波線」や「なんば線」ではなくあくまでも「阪神なんば線」であるが、アタマに「阪神」と付きながら阪神電鉄の路線でない部分を走っているのだ。


阪神なんば線は元々阪神電鉄の西大阪線で、阪神電鉄の尼崎駅と西九条駅を結ぶ路線だった。
しかし西九条駅大阪難波駅の間が開通し、前述のように阪神電鉄と近鉄が交互運転を始めてから「阪神なんば線」と改称された。
この新しく出来た西九条駅から大阪難波駅までの路線の所有者は西大阪高速鉄道という、聞いたこともないような第三セクターの鉄道会社だ。
このような鉄道会社を「第三種鉄道事業者と言い、鉄道路線は敷設するが車両は走らせない、というものである。
阪神電鉄はこの西大阪高速鉄道を走る区間では「第二種鉄道事業者となる。


阪神電鉄の大部分は、自らが鉄道路線を敷設し、自前の車両を走らせている「第一種鉄道事業者だし、ほとんどの鉄道会社がそうであるが、最近開通した鉄道路線は西大阪高速鉄道のような形態が多くなった。
例えばJR東西線がそうであり、第三種鉄道事業者関西高速鉄道で、この区間を走るJR西日本は第二種鉄道事業者である。
全国で唯一、正式路線名に「JR」が付くのに、所有者はJRではないという珍現象が起こっている。


資金面において、鉄道会社が自ら路線を敷くことが困難な時代になった、ということか。