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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

ジャパン強化にヒントあり!?

ニュージーランドで開催されている第7回ラグビーワールドカップも終盤に入り、8強による決勝トーナメントが始まった。
準決勝に進出したのはウェールズ、フランス、オーストラリア、ニュージーランドで、オールブラックス(ニュージーランド代表)以外は全て予選リーグ2位通過と、波乱含みの大会となっている。


世界のラグビーも今や群雄割拠の時代と言えるが、日本代表はなかなかその輪の中に入っていけない。
今大会でジャパンはフランスに21−47、オールブラックスに7−83、トンガに18−31と敗れ、カナダには23−23で引き分けたものの、3敗1分というプールA最下位で全日程を終えた。
今大会のジャパンの目標は2勝で、勝てると期待されたトンガに完敗し、もう一つのカナダには終了間際までリードしていながら同点に追い付かれるという、非常に悔いが残る内容だった。
しかもプールAでは、ジャパンと引き分けたカナダはトンガに勝ち、そのトンガはフランスから大金星を挙げるという波乱が起きたのだが、ジャパンだけが蚊帳の外、という感が拭えない。
特に決勝トーナメントでの各国の戦いぶりを見ると、とてもジャパンでは太刀打ちできないな、とため息をついてしまう。


結局、今大会も20年ぶりの勝利を挙げることができず、W杯通算で1勝21敗2分となった。
毎回W杯が終わると、ラグビージャーナリストたちはジャパン改革の必要性を声高に訴えるが、なかなか世界との距離の差は縮まらない。
ラグビーユニオンがプロ化されて以降、日本がプロ化の波に立ち遅れたのが原因とよく言われる。
日本協会も手をこまねいたわけではなく、それまでは各地域でリーグ戦を行い、その上位チームを集めて全国トーナメントを行う、という方式が採られていたが、それでは試合数が少なく選手たちは試合経験を積めないということで、全国を一元化したトップリーグを発足させた。
ただしこれは完全なプロリーグではなく、プロ契約選手とアマチュア選手が混在したリーグである。


こんな中途半端なリーグではダメだ、完全プロ化しなければ世界に追い付けない、という意見は多い。
それは確かに正論だろうが、現実的に完全プロ化は難しいようだ。
ただでさえ1チーム15人という球技では最も多い人数を抱え、しかも怪我が多いスポーツだから充分な人数のリザーブも用意しておかなければならない。
仮に各ポジションに二人ずつあてがうとすると、それだけで30人にものぼる。
プロ野球の試合出場登録選手は28人だから、それよりも多い。
しかも体力消耗の激しいスポーツなので、プロ野球のように年間百何十試合も行うのは不可能だ。
資金の元となる試合を数多く行うことができず、人件費だけは余計にかさむというジレンマがある。


よく「アマチュア選手、つまり親会社の社員であるサラリーマン選手はラグビーを辞めても生活が保証されているのだから甘い。プロ契約選手はラグビーを取り上げられると何もなくなるので、厳しく鍛えられる」とも言われる。
しかしプロスポーツの世界では、生活の保証をするのは常識だ。
メジャーリーガーは、引退しても夢のような年金が貰えるので、無茶しない限りは悠々自適の老後を送ることができる。
もっとも、メジャーに上がるまでにはマイナーリーグでの厳しい生存競争があるのだが。
もちろん日本プロ野球(NPB)にもメジャーに比べれば雀の涙とはいえ、年金制度はある。
Jリーグでも、サッカーがダメになった時に備えて、セカンドキャリアの教育が盛んに行われているようだ。
生活の保証があるからこそ、そのスポーツのプロになろうとする若者が増える。


トップリーグの完全プロ化は理想だが、まだまだハードルは高いようだ。
高度成長期の頃なら、かつてのパ・リーグのように閑古鳥が鳴いていても、親会社が広告費として補填してくれている限りは球団消滅の危機から免れていたが、大不況の現在ではそのやり方は通用しない。
完全プロ化するには、それが商売にならなければいけないないのだ。
しかし現状では、トップリーグが商売になるとは思えない。


例えば野球では、日本でプロを名乗るのはNPB以外に各地域の独立リーグがあるが、アマチュアの社会人野球とどちらがレベルが高いかと言えば、断然社会人野球である。
これはNPBにドラフトされる選手数と顔ぶれを見れば一目瞭然だ。
いくらプロを名乗ろうが、元NPB選手の指導を受けようが、大会社がバックに付いている社会人野球の方に好素材が生まれるのである。
もっとも、こんな状況がいつまでも続くとは思えないし、いずれ企業スポーツは淘汰されていくだろうが、実際には大企業に頼らざるを得ない、というのが現状だ。
戦後、日本ではそういうスポーツの形を作ってしまったのだから。


そんな中で、今大会のW杯で面白いチームに注目した。
南アメリカのアルゼンチンである。
アルゼンチンは第1回大会からずっとW杯に出場しており、徐々に実力を発揮して、前回の2007年にはフランスを二度も破って堂々の3位に食い込んだ。
この快挙に世界は驚愕した。
そして今大会では、これまでの大会で全て決勝トーナメント進出していた伝統国のスコットランドを破り、堂々と予選2位通過で決勝トーナメントに進出。
決勝トーナメントでは世界最強のオールブラックスに敗れたものの大健闘し、改めてその強さを世界にアピールした。


そのアルゼンチンのラグビー事情だが、なんと全国リーグがないらしい。
かつての日本のように、各地域の上位チームを集めて全国選手権を行う、という方式のようだ。
もちろんアルゼンチンでも完全プロ化を目指しているようだが、なかなか一筋縄ではいかないとも聞く。
その分、国内の優秀な選手は国外のプロリーグに流れていって、腕を磨いてアルゼンチン代表になる、ということが多いのかも知れないが。


しかも南米には、アルゼンチンのライバル国はない。
近隣諸国とテストマッチを行って、切磋琢磨することができないのだ。
つまりW杯出場は自動ドアのようなもので、常にW杯が本番である。
ジャパンにはアジアに敵がいないので厳しい戦いができず、W杯ではいつもやられる、という意見もあるが、アルゼンチンにはそれも当てはまらない。


さらにアルゼンチンとは、言わずと知れたサッカー大国だ。
優秀な人材はほとんどサッカーに流れていくだろう。
何しろラグビーの全国リーグがないぐらいだから、サッカーに比べると認知度は圧倒的に低いに違いない。
それでも、今や世界強国の一つに成長した。


何か秘訣でもあるのだろうか?
アルゼンチンは南米というラグビー不毛の地にあることがかえって、ガラパゴス化して独自の発展を遂げたとも言われる。
日本はアルゼンチンラグビーを研究するのも一考かも知れない。