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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

想い出のフィールド(62)〜PL学園野球部グラウンド

PL学園野球部グラウンド(行った回数:数回)


大阪南部に位置する富田林市。
近鉄南大阪線のターミナルである大阪阿部野橋駅から準急もしくは急行に乗り込むと、約30分で富田林駅に着く。
富田林駅からバスに乗って約10分の所に高校野球の名門、PL学園野球部のグラウンドがある。
このグラウンド、ただの野球部のグラウンドではない。


高校野球大阪大会の春季大会や秋季大会で、PLのグラウンドがよく使用される。
夏の大会と違って春や秋の大会では高校のグラウンドで行うのは珍しくはないが、PLのグラウンドは特に重宝される。
普通の高校のグラウンドにはフェンスなどないので、公式戦を行う時はハードルなどを並べて俄かフェンスを設置したりするが、PLのグラウンドでは最初から外野フェンスがあるのだから、そんな必要はない。
もっとも、最近の強豪校のグラウンドではほとんど外野フェンスを備えているから普通と言えるが、PLのグラウンドはそれだけではなく、両翼92m、中堅116mと充分な広さで(ちなみに方位は阪神甲子園球場と全く同じ)、フィールドは内野が土、外野は天然芝、照度は低いとはいえナイター設備があり、ちゃんとしたダッグアウトや放送室、バックスクリーン後方にはスコアボード、そして観客席まである。
要するに、ちょっとした球場なのだ(従って、以降は「PL球場」と表記する)。


漫画「キャプテン」に登場する青葉学院中学の球場ほど豪華ではないが(絵で見ると3万人収容ぐらいの球場だ。なぜたかが中学校にこんな球場が必要なのか理解に苦しむ)、春季大会や秋季大会を行うのには充分な規模だ。
さすがに準々決勝以降に使われることはないが、ベスト16以前での使用頻度はかなり高い。


さらにPL球場では、かつては藤井寺球場と併用で、全国高等学校軟式野球選手権大会まで行われていた。
軟式とはいえ、たかが高校のグラウンドで全国大会が行われていたのである。
いわば軟式高校球児にとって、PL球場が彼らの「甲子園」だったわけだ。
余談だが、僕の姉はPL学園と同じ富田林市内の高校に通っていて、在学中に軟式野球部が大阪大会で優勝して、PL球場まで応援に行ったそうだ。
姉の高校とPL球場は車で10分ぐらいの距離である。
かくいう僕も、姉とは別の学校だがやはり富田林市内の高校に通っていて、毎日自転車でPL球場のすぐ近くを通って通学していた。


と言っても、PL球場の本来の目的は当然、PL学園野球部のためにある。
桑田真澄清原和博などのスター選手をはじめ、数々の名選手がPL球場で鍛えられ、ここから巣立っていった。
阪神タイガースが万年最下位だった頃、甲子園のスタンドからは、
「お前らに安芸キャンプなんて贅沢じゃ!富田林キャンプでPLの中村監督に鍛えてもらえ!」
なんてヤジが飛んでいたものだ。
では、PL球場がある場所はどんな所なのか紹介しよう。


車で来場する場合、国道309号線から行くルートと国道170号線(大阪外環状線)から行くルートがあるが、いずれにしても府道35号線(富田林街道)に入る。
高さ180mのPLタワーが目印になるが(103mの通天閣よりも圧倒的に高い!)、PL本庁前の三叉路信号を、国道309号線側からなら左折、国道170号線側からなら右折する。
そこからすぐのところに高速道路の入り口のような警備ボックスがあり、そこの警備員さんに「野球を観に行きたいんですが」と言えばよい。
すると、このような車両ステッカー(ただの紙切れだが)が渡され、入場を許可される。
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何しろPL球場があるのは広大なPL教団の敷地内である。
宗教団体の私有地なので、無許可に入ることは許されない。
とはいえ、「野球を観に行きたいんですが」とさえ言えばアッサリと入場を許可されるので、こんなんでセキュリティは大丈夫なのか、と逆に心配になる。
一応は宗教団体なのだから、どんなヤツに狙われているかわからない。
もし思想家テロ集団が「野球を観に行きたいんですが」と言って敷地内に侵入し、爆破テロを行わないとも限らない。
でも、公式戦に限らず、PL野球部の練習でも「野球を観に行きたいんですが」と言えばちゃんと入れてくれる。


また話は脱線するが、PL敷地内にはかつて「PLランド」という遊園地があった。
様々な乗り物が楽しめる他、夏はジャンボプール、冬は屋外スケートリンクを開業して、南大阪を代表するレジャーランドとして大いに賑わっていた。
僕も子供の頃はよく行ったものだ。
しかし教祖様が代わって、この教祖様が商売下手だったため(商売上手な教祖様というのもイヤな感じだが)、PLランドは閉鎖されてしまった。
他にPL敷地内には現在でも、前述のPLタワー(大平和祈念塔)やゴルフ場、PL病院など、信者以外でも利用できる施設がある。
また、日本一の花火とされるPL花火芸術も、ゴルフ場で打ち上げられる。


話を元に戻すと、警備員に許可をもらって中に進めば球場近くには駐車場があるし、そこが満車でもちょっと奥には広大な臨時駐車場もある。
もちろんいずれも無料なので、普通の球場よりもずっと利便性がいい。
そしてその球場も、ナイター設備がある立派なものだ。
ただし、ナイター設備は小ぶりなので、試合では照度が足りないと思われ、専ら練習用だろう。
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スタンドは内野にのみあるが、かなり小さく、収容人員は定かではない。
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人気カードになるとスタンドに入りきれない客が、内野後方や外野で立ち見する。
中にはパイプ椅子を持ってくるという、用意のいい客もいる。
それでもスタンドがあるのは有り難いことだ。


そして、一塁側と三塁側のファウル地域にはちゃんとブルペンも存在する。
至れり尽くせりの球場だ。
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スコアボードはかなり老朽化しているが、それでも誰もが見ることができるバックスクリーン後方にあるのは便利であり、ボールカウント表示もちゃんとある(未だにSBO表示だが)。
選手名欄はないが、打順を示すランプはある。
ヒット、エラー、フィルダースチョイスのランプもあるが、こちらは壊れているようで機能していなかった。
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もちろんスコアボードは電光掲示板や磁気反転式ではなく手書き式だが、くるりと回転するパネル式ではなく、斜めに隙間を開けたすきに得点板をはめ込む方式だ。
下の写真は、イニング途中に2点から3点が入った時のスコアボードである。


まずは「2」と入った部分のイニング(2回表)を、少しだけ斜めに開ける。
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次に「2」の得点板を抜く。
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そして「3」の得点板をはめ込む。
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こんなめんどくさいことをするのなら回転式の方がいいと思うのだが、老朽化して回転しないのかも知れない。
そもそも、現在では手書き式の方が珍しいのだから、スコアボード内部に人がいるというのがレアな存在だ。
最近ではスコアボード操作はみんな放送室で行う。
なお、さっき僕は「PL球場には放送室がある」と書いたが、少なくとも現在では公式戦でも場内アナウンスは行われていない。
また、過去に場内アナウンスが行われていたかどうかは定かではない。


さらに、PL球場にはちゃんとしたダッグアウトがあると書いたが、その入り口(出口も兼ねる)は道路に面しており、ベンチ入り前や試合終了後は、客は選手を見放題だ。
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桑田や清原が在籍中は、ファンが殺到して大変だっただろう。
かなり厳戒な警備体制が敷かれていたに違いない。


球場の外を歩いてみると、かつて野球部寮だった「研志寮」がセンターのバックスクリーン後方にある。
研志寮の上がスコアボードになっているが、ここで桑田や清原らが三年間、生活していたのだ。
清原が一年生の時、最初のフリーバッティングでいきなりセンター後方の研志寮にブチ当て、中村監督や上級生たちをビックリ仰天させたエピソードはあまりにも有名だ。
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しかし2001年に野球部内での陰湿な後輩イジメが発覚し、その原因が閉鎖的な野球部寮にあるとされ、研志寮は閉鎖されて野球部員は一般生徒と同じ寮に住むようになった。
現在では研志寮は、PL学園小学校の寮となっているようである。
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PL球場とPL学園は、実は結構離れた場所にある。
PL球場の最寄り駅は富田林駅と書いたが、PL学園の最寄り駅はその隣りの喜志駅だ。
つまり研志寮が存在していた頃の野球部員は、通学するためにテクテクと一駅分、歩いていたのである。
距離にして2.5kmぐらいだろうか。
もちろん、研志寮のあるPL球場からPL学園まではPL教団の敷地内なので、電車が走っているわけがない。


僕がPL球場に行った時は、前述のように富田林駅側の高速道路の入り口のような所から入ったが、帰りは喜志駅側から出ようと思った。
何しろPL教団の私有地なので、渋滞も信号もなくスイスイ進む。
ほう、PL教団内はこうなっているのかと思いつつ、喜志側の出口に差し掛かった。
出口にも警備ボックスがあったが、咎められることもなく退出できた。
そして喜志側の出入り口には、PL学園の校門があった。
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ごく近所の富田林市内の場所なのに、宗教団体の私有地ということで初めて縦断したので、何か不思議な感覚に捉われてしまった。
こんな近くに、自分が知らない世界があった、という。
PL野球部出身者がよく言うように、世間から隔離された空間なのかも知れない。