ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

なでしこリーグ今昔物語

今日(24日)、女子サッカーのなでしこリーグ、INAC神戸レオネッサ×ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの一戦がホームスタジアム神戸で行われた。
先日、ワールドカップで優勝したなでしこジャパン人気のおかげで、なんと17,812人もの観衆が集まった。
今季の最高入場者数は1,000人を越えるぐらいだったのだから、世界一効果は凄かったことになる。
なでしこジャパンが世界一になった直後、なでしこリーグにこの試合のチケットに関する問い合わせが殺到した。


ちなみに僕は3年ほど前に、やはりホムスタで行われたなでしこリーグのINACの試合を観に行ったことがある。
この時は入場無料だったのにも関わらず、500人程度しか入ってなかったのではないか。
一応、入場者数の発表はあったものの、どう考えても水増し発表で、そもそもチケットがないのにどうやって一の位まで数えたのか不思議だった。
日本野鳥の会」が数えたのかどうかは知らないが、34,000人収容のホムスタに500人程度では、あまりにも寂しいスタンド風景である。
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なぜ入場無料なのかと言えば、有料試合にすると会場使用料が数倍に跳ね上がるため、客が少ないのに入場料金を取るとかえって経費がかさむためである。
しかもチケットを売る人と半券をもぎる人という人件費がかかり、チケットの紙代および印刷代もバカにはならない。
要するに、収入を増やすことよりもいかに支出を抑えるか、に主眼が置かれていたわけだ。
つまり頼れるのはスポンサー収入と広告料、企業チームの場合は会社の援助だけだったのである。
では、日本女子サッカーリーグはどんな歩みを辿ってきたのか。


日本女子サッカーリーグは1989年に発足。
その後はJリーグ発足によるサッカーブーム到来で一時期は「Lリーグ」と名乗り、世界最高の女子サッカーリーグと言われるまでになったが、バブル崩壊により大手企業が次々に撤退、女子サッカーはたちまち冬の時代を迎えた。
しかしその後も経費節減を行い細々と活動を続け、2004年のアテネオリンピックで「なでしこジャパン」という愛称になった女子日本代表がベスト8入りしたため、この年から女子サッカーリーグは「なでしこリーグ」と呼ばれるようになった。


なでしこリーグはバブルの頃とは異なり、入場料を取らずに運営していた。
入場料を取っていた頃でもせいぜい500円程度であり、ハッキリ言ってその程度でリーグを運営していくのは不可能だ。
それに、前述のように有料試合にすると会場使用料が数倍に跳ね上がり、整理人員の人件費を加えると無料の方がよっぽど経費が安くつく。
そこでなでしこリーグは全試合無料にして経費節減し、リーグの生き残りを図った。
結果、なでしこリーグは存続することができたが、無料試合ばかりではいくら経費がかからなくてもそれ以上の発展はない。
そこで徐々に有料試合を増やしていき、2013年に全試合有料化を目標としていた。
しかしその道のりは険しく、1,000人集まればいい方で、全試合有料化は厳しい目標だった。
そんな中、不況の煽りを受けてリーグから撤退する名門企業チームもあった。


ワールドカップで大活躍した澤穂稀らが所属するINACの場合はどうか。
INACは2001年に発足、2004年にNPO法人化して、80社ほどのスポンサーがあり、そこから運営費を捻出している。
しかしそれでもスポンサー料は年間1億2千万程度で、バブルの頃の企業チームに比べると3分の1にすぎない。
しかも企業チームに比べると、スポンサーになるメリットがあまりに少ないため、協賛してくれる企業もなかなか見つからない。
それでスポンサー料は安くても、その分数多くのスポンサーに頼ることになる。
そうすることにより、企業スポーツのように大きな資金は得ることはできなくても、企業の業績に左右されて「親ガメこけたらみなこけた」という事態は避けることができる。
スポンサーの付け方としては、よくあるのがお馴染みの広告ユニフォーム、競技場の広告看板などから、選手個人に対するスポンサー、果ては自動販売機を提供するというのもあるらしい。
INACの場合はメインスポンサーがアスコホールディングス(株)という会社で、その関連企業がアスコとの関係を強化したいという目的でスポンサーにつくという例もあるという。
それでも不況の影響で、スポンサーから撤退あるいはスポンサー料カットを要求されたり、金は出せないけど我が社の商品を無料提供するというのでどうか、という問い合わせもあったそうだ。


そんな厳しい冬の時代を乗り越えて、日本女子サッカーは着実にレベルを上げ、世界一まで登り詰めたのは称賛に値する。
そのおかげで、ざっと20倍もの観客が集まることとなった。
やはり勝てば人気が付いてくるということか。


しかし間違ってはいけないのは、大勢の観客が集まったのは集客努力の結果ではない、ということだ。
もしなでしこジャパンが世界一にならなければ、これほどの客は集まらなかっただろう。
逆に言えば、世界大会での成績が振るわなければ、元の閑古鳥に戻る危険性もあるわけだ。


特に最近の日本で顕著なのが、ナショナリズムを全面に押し立てるスポーツ報道が目立つ、ということだ。
やれオリンピックだ、ワールドカップだ、WBCだと世界大会の日本勢の成績ばかりに目が行き、活躍するとニュースからワイドショーから大騒ぎになる。
逆に期待された日本勢が不振に終わると大バッシングが吹き荒れる。
いくら熱しやすく冷めやすい国民性とはいえ、少々常軌を逸してはいないか?
いや、日本だけではない。
お隣りの韓国でも、サッカーがワールドカップでベスト4に入ると大サッカーフィーバーになって野球人気は落ち、逆に野球がオリンピックで優勝し、WBCで準優勝すると今度は大野球ブームとなって国内サッカーは下火になり、Kリーグでは八百長問題まで勃発した。
また、かつての共産圏ではオリンピックで勝つために、様々な不正行為をしていた。
ナショナリズム一辺倒ではスポーツを楽しむという文化は育たないだろう。


なでしこジャパンが世界一になって、大勢の観客がなでしこリーグに詰め掛けるのは大変喜ばしいことである。
しかしそれが一過性のものであってはならない。
今回のワールドカップをきっかけにして女子サッカーに関心を持った人は、それを楽しむファンになって欲しい。
日本が勝った時だけ大騒ぎし、負けた時には知らん顔をする、では本当のファンとは言えない。
もちろん、母国のナショナルチームに期待するのは当然だし、時にはファンの厳しい目は代表チームには必要だが、ただ感情に任せて応援したりバッシングしたりでは、百害あって一利なしである。
一番悪いのは、国民の感情を必要以上に煽り立てるテレビなどのメディアなのだが……。


また、なでしこリーグもこれだけ関心が集まっているのだから、これを絶好のチャンスととらえ、女子サッカーの魅力を存分にアピールしなければならない。
今、見に来てくれているファンを絶対に離さないようにするのが、リーグ運営者の腕の見せ所である、ということを認識して欲しい。
今の勢いなら2013年はおろか、来年から全試合有料化するというのも決して不可能ではないだろう。
そしてその時こそ、なでしこリーグにとっての本当の戦いが始まる。