世の中にはおかしいこと、矛盾していること、本末転倒なことがあるが、そんなものを集めてみた。
●夏至は冬至よりも日照時間が短い
昨日は夏至だったが、夏至とは言うまでもなく1年中で最も昼が長い日、最も昼が短い日は冬至である。
ところが実際に太陽が顔を出している時間に関しては、大阪での平均日照時間は夏至で4時間18分、冬至で4時間56分と、夏至の方が40分近くも短い。
これはもちろん、夏至の時期は梅雨の真っ只中のために、雨もしくは曇りの日が圧倒的に多いからである。
●軽油はガソリンよりも重い
軽油とは重油に対して軽い油という意味で、最も軽い油というわけではない。
原油から精製されたのが重油や軽油、灯油、ガソリンなどである。
僕はてっきりガソリンよりも軽油の方が軽いから、値段が安いのだと思っていた。
●巨人はロッテよりも弱い
これは定番ネタ。
●北品川駅は品川駅よりも南にある
品川駅から横浜方面に向かう京浜急行電鉄に乗ると、南に向いて走っているはずなのに、次の駅は北品川駅である。
品川駅よりも南にあるくせに、いけしゃあしゃあと北品川駅を名乗るとは、なんてウソツキな駅なんだ。
と思ったら、実は正直者なのは北品川駅の方で、東京都品川区の北端にあり、住所もそのものズバリ「北品川」となっている。
つまりウソツキなのは品川駅の方で、なんと品川区ではなく港区に存在する駅なのだ。
明治時代、政府は東海道五十三次の第一宿として栄えていた品川に国鉄(現・JR)の駅を造ろうとしたが、地域住民は猛反対。
当時の人々は蒸気機関車のことを「湯を沸かしてその蒸気で走る、怪しげな魔術の乗り物」として、悪魔に祟られると本気で思っていたのだ。
それでやむなく、品川宿よりも北にある現在の港区高輪に駅を造ったのだが、名称はそのまま「品川駅」となったため、詐欺まがいの駅名になってしまったのである。
京急の北品川駅は開業時、ターミナル駅だったため「品川駅」と名乗っていたが、国鉄の品川駅に乗り入れるため「北品川駅」と改称した。
これがもし関西の私鉄なら、北品川にある駅はそのまま「品川駅」として、国鉄の品川駅の隣接駅はイヤミったらしく「港駅」とでもしていたかも知れない。
何しろ大阪では、国鉄の大阪駅の隣接駅は阪神、阪急、地下鉄とも「梅田駅」としたし、天王寺駅の隣接駅も近鉄は「大阪阿部野橋駅」と名乗っているくらいだから、国鉄をハナからコケにしているのである。
ちなみに、目黒区にあるべき「目黒駅」は、なぜか品川区に存在する。
品川区にあるべき品川駅が品川区にはなく、その品川区には目黒区にあるべき目黒駅がある。
東京の駅名はとんでもない腸捻転現象を起こしていると言えよう。
以下は「○○は××よりも△△」というわけではないのだが、どうしても納得のできないことを一つ。
●食欲不振の時に飲む胃腸薬に、「食後に服用」と書いてある
メシが食えずに困っているのに、なぜメシを食ってからしか薬を飲んではいけないんだ!?
永久にその薬を飲むことはできないじゃないか。
まず薬を飲んで、食欲不振を解消してからメシを食わせろ!