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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

想い出のフィールド(36)〜高知市営球場、高知市東部球場

高知市営球場、高知市東部球場(行った回数:各1回)


志士・坂本龍馬を生んだ南国・土佐。
土佐、つまり現在の高知県以外の四国3県は瀬戸内海に面しているのに対し、唯一高知県だけは太平洋に向かっている。
つまり、内陸志向の四国他県に比べ、高知県民は広く外へ向かうという県民性があるのかも知れない。
その地理的条件が、坂本龍馬のようなスケールの大きい志しを抱いた人物を生み出したのだろうか。


太平洋・土佐湾には暖流である日本海流、即ち黒潮が流れ込み、気候は温暖だ。
その温暖な気候を利し、高知は長年日本プロ野球(NPB)のスプリング・キャンプ地であり続けた。
もちろん、県都・高知市も例外ではなく、高知市営球場がその中心的役割を果たしてきた。
なお、高知市営球場の正式名称は「高知市野球場」だが、高知市営球場という名称が定着しているので、本項では高知市営球場、あるいは単に市営球場と表記する。


高知市は、広島市や鹿児島市と同じく路面電車の街で、市内をチンチン電車が東西、あるいは南北に走っている。
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JRの高知駅の目の前にある高知駅前電亭から土佐電気鉄道に乗り、はりまや橋電亭で伊野線に乗り換え(直通もあり)、グランド通電亭で降りると、徒歩5分で市営球場に着く。
高知市中心部から程近く、交通の便はキャンプ地としては珍しくすこぶる付きで良い。
もちろん、選手が宿泊するホテルもすぐ近くにあるので、立地条件としてはかなり恵まれている。


そんな地の利もあってか、1956年から阪急ブレーブス高知市営球場をスプリング・キャンプ地として使用している。
ところが、どういうわけか1961年から64年までの4年間は阪神タイガースに明け渡し、阪急は姫路球場を使用していた。
1965年からは再び阪急が使用し、阪神は完成したばかりの安芸市営球場に移った。
以来、2月終わりか3月初めにキャンプを打ち上げると、土曜日は安芸市営球場で、日曜日は高知市営球場での阪神×阪急のオープン戦2連戦が恒例となった。
ちなみに、市営球場の隣りには筆山(ひつざん)公園があり、当時の阪急のキャンプでは筆山マラソンが練習メニューにあったという。
筆山には175段もの石段があり、安芸キャンプに参加していた阪神の掛布雅之がこの石段の登り降りに挑戦、見事達成して、その年に初めてホームラン王を獲得したという逸話がある。


高知市営球場は、かつては狭かったもののその後改修され、現在では両翼96m、中堅121mと、充分な広さとなっている。
フィールドは内野が土、外野は冬でも枯れない天然芝で、スコアボードは磁気反転式と立派だが、収容人員は6,000人と、一軍公式戦を行うにはスタンドが小さすぎるし、旧態依然としている(ただし、過去には一軍公式戦を行った実績あり)。
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高知県内にはナイター設備を備えた硬式野球場がないが、高知市営球場も例外ではなく、そのため四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスは同リーグで唯一、主催試合をナイトゲームで行えない球団となっている。
しかし2012年春に、高知市営球場にナイター設備が完成する予定なので、そうなるとファイティングドッグスも市営球場でナイトゲームを行うようになるだろう。


高知市営球場はずっと阪急のスプリング・キャンプ地として使用されてきたが、身売りされオリックス・ブルーウェーブになると、1991年には高知から撤退し、沖縄県の宮古島でキャンプを張るようになった。
だが、空いた高知市営球場を、今度は福岡ダイエー・ホークス(現・福岡ソフトバンク・ホークス)がスプリングキャンプ地として使用するようになり、ダイエー=高知のイメージが付きかけた。
しかし2004年から、宮崎市に完成したアイビースタジアムでスプリング・キャンプを行うことになった。
その年は阪神二軍がキャンプの後半に市営球場を使用したが、2005年から再びオリックス・バファローズがキャンプ後半に使用するようになり、市営球場でのオリックス×阪神のオープン戦が復活した。


毎年ほぼ途絶えることなくスプリング・キャンプが行われてきた高知市営球場だが、付帯施設が貧弱のため、最近は同じ高知市内にある高知市東部球場が使用されるようになった。
高知市東部球場の正式名称は「高知市東部総合運動場野球場」と言い、当然のことながら各設備は整っている。
両翼94m、中堅120mと市営球場よりやや狭いとはいえ設備面では勝るとも劣らず、収容人員は8,200人と市営球場を上回り、フィールドは内野が土で外野は冬でも枯れない天然芝、スコアボードは選手名欄ありの磁気反転式となっている。
ただし、東部球場には前述した通りナイター設備はない。
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比較的新しくできた総合運動場だけあって、サブグラウンドや室内ブルペン、他にももちろん室内練習場もあり、充実した設備を誇る。
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でも、アクセス面では土佐電鉄はりまや橋電亭から路線バスに乗らなければならず、そのバスの本数も少ないので、市営球場に比べるとかなり不便だ。
東部球場へは車で行く方が無難だろう。
今後はキャンプ地として東部球場、オープン戦やファイティングドッグスの本拠地として市営球場を使用するという、分業化が図られるのではないか。


しかし、かつては「キャンプ地銀座」と言われた高知県も、最近では沖縄県や宮崎県でキャンプを張る球団が多くなり、オリックスもキャンプ前半は宮古島で、高知キャンプは後半の約1週間のみだ。
高知県で一軍キャンプを張る球団はオリックスと、安芸の阪神の2球団だけとなっており(しかも、いずれもキャンプ後半のみ)、もはや最後の砦のような存在だ。
高知市には市営球場と東部球場が揃っているので(注:春野町が高知市に編入されたため、春野球場も高知市内の球場になった)、「野球王国・高知」のキャッチフレーズを守り抜くためにも、オリックスにはぜひとも高知キャンプを続けてもらいたいものだ。




「日本三大がっくり名所」のひとつ、土佐の高知の「はりまや橋
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