ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

想い出のフィールド(35)〜安芸市営球場

安芸市営球場(行った回数:1回)


「安芸(あき)」と言えば、広島県西部の旧国名である。
ところが、”本家”の広島県以上に有名になってしまった「安芸」がある。
それが高知県安芸市だ。
そう、言うまでもなく阪神タイガースのスプリング・キャンプ地である。
そのおかげで「安芸」と聞くと高知を連想する人が多くなった。


安芸市営球場の開場は1965年で、その年から阪神がキャンプ地として使用している。
つまり、阪神キャンプのために造られた球場で、通称「タイガース・タウン」と呼ばれている。
数年間はアメリカ・アリゾナ州テンピやハワイ州マウイ島などの海外キャンプを張ることもあったが、そんな年でも二軍のキャンプ地として使用したり、ほぼ毎年途切れることなくキャンプを行っている。
「阪神のキャンプ地と言えば安芸」というイメージが完全に定着した。


安芸市は高知県東部、高知市と室戸岬のほぼ中間に位置する、太平洋に面した風光明媚な街だ。
黒潮の影響で気候は温暖なため、キャンプ地として適している。
かつて、フジテレビの「プロ野球ニュース」では、キャンプ情報の時に各キャンプ地の気温も表示していたが、安芸は高知市内よりも若干気温が高かったように思う。
交通の面では、安芸市内を土佐くろしお鉄道阿佐線が横断しており、市民の足となっている。
阿佐線、と言ってもピンとくる人は少なく、愛称の「ごめん・なはり線」の方が有名だ。
漢字で書くと「後免・奈半利」となるが、その名の通り後免駅から奈半利駅までの路線である。
後免駅の「ごめん駅」に対し、隣り駅の後免町駅には「ありがとう駅」という、浜村淳みたいな愛称が付いている。
つくづく愛称が好きな路線だ。


土佐くろしお鉄道第三セクターの鉄道会社だが、JRの土讃線とも直通運転している。
ただし、全線単線で電化されておらず、ラッシュ時以外は1両編成のワンマンカーが走る、完全なローカル線だ。
とはいえ、安芸市営球場の最寄り駅である球場前駅には、JRの高知駅から直通運転しており(快速列車もあり)、高知駅から約50分で着く。
しかも、駅を出てすぐの所に安芸市営球場があるので、キャンプ地とは思えないアクセスの良さだ。
いや、キャンプ地に限らず地方球場だって、駅から徒歩で行くことができる球場はあまりない。


ただし、安芸市営球場が駅のすぐ傍とは言っても、それは球場施設全体のことで、メイン球場に辿り着くには長い坂道を登らなければならない。
阪神は人気球団なので、スプリング・キャンプの季節になると、大勢の人が鈴なりで坂道を登っていく。
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駅を降りてまず目に飛び込んでくるのが、「安芸ドーム」と呼ばれる室内練習場だ。
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坂道を登って行き、中腹付近には屋根付きブルペンとサブグラウンドがある。
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坂道を登りきったところに、メイン球場である安芸市営球場がある。
山自体はスタンド後方まで続くので、山を切り拓いて造った球場なのだろう。
ライト側から入り、スコアボードの裏を周って、三塁側スタンドに辿り着いた。
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両翼96m、中堅118mで、広さ及び方角は、阪神甲子園球場とほぼ同じに造られている。
ナイター設備こそないものの、フィールドは内野が土で外野は冬でも枯れない天然芝、スコアボードは選手名欄ありの磁気反転式と立派なものだ。
ただ、収容人員が3,500人とスタンドは小さいので、オープン戦になるとたちまち超満員になる。
前述したように、スタンドの後ろはすぐ山になっているので、スタンドの増設は難しいだろう。
ただ、ライト側だけは山が無く、太平洋が見渡せるので絶景だ。
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2月最後か3月最初の土曜日には、オープン戦を行うのが恒例となっている。
この試合が阪神にとって最初のオープン戦になるので、いよいよ野球シーズンが始まる、とワクワクしたものだ。
昔でいえば、田淵幸一がレフトの向こうの山にドでかいホームランを放ち、掛布雅之がライトへ太平洋に飛び込むようなアーチを架けると、「ヨシ、今年こそ阪神優勝や!」と大いに希望を持ったものである。
もっとも、その期待は裏切られ続けたのだが……。
それ以外でも、オープン戦序盤ということで、無名だが将来有望の若手選手が多数出場していたので、若トラたちの成長ぶりを見るのも楽しみだった。


安芸と阪神の関係は切っても切れぬものとなったが、近年は雲行きが怪しくなってきた。
その理由は、沖縄県によるキャンプ誘致である。
日本で最も暖かい沖縄はキャンプ地に適しているが、かつては球場を含め付随施設が貧弱だったため、1980年以前は沖縄キャンプを行う球団がなかった。
しかしその後、プロ野球キャンプ地に見合う豪華な球場と施設が次々と完成し、各球団はこぞって沖縄キャンプを行うようになった。
阪神もその例に洩れず、2003年からスプリング・キャンプの前半を沖縄の宜野座村野球場で行うようになったのである。
安芸キャンプも継続され、キャンプ後半となる2月下旬から安芸入りし、キャンプ打ち上げも安芸で迎えるため、春の訪れを告げるオープン戦も安芸で行われている。
だが、球団にとっては一ヶ所で腰を据えてキャンプを行うのが理想なので、今後どうなるか予断を許さない。
安芸市にとっては、阪神を手放したくない思いで、「安芸タイガース球場」という愛称を付けたのだろう。


かつて、高知県は「キャンプ銀座」と呼ばれ、安芸市の阪神の他にも、高知市の阪急ブレーブス、春野町の西武ライオンズ宿毛市近鉄バファローズと、4球団も高知県でスプリング・キャンプを張っていたことがある。
現在(2011年)、一軍で高知県でのスプリング・キャンプを張っているのは阪神とオリックス・バファローズだけで、いずれもキャンプ後半からだ。
一方、沖縄県で一軍キャンプを張っているのは実に10球団を数え、今やキャンプ銀座の座を完全に奪われたと言ってもよい。
いや、一軍キャンプが4球団の宮崎県にも後れを取っている。


スプリング・キャンプ地の流れは沖縄・宮崎に傾いているのかもしれないが、せめて阪神だけは安芸を見捨てないで欲しい。
少なくとも、プロ野球一軍キャンプに見合う設備は整っている。
できればオリックスも高知市に留まって、キャンプを打ち上げた後の土曜日には安芸で阪神とオープン戦を行ってもらいたい。


なぜなら、早春の陽光を浴びた太平洋に吸い込まれるような、オープン戦でのホームランを見られなくなるから―。



2008年、安芸市営球場での阪神×オリックスのオープン戦