次の草津線の電車は14時31分発と、25分も待たなければならない。
関西本線と草津線の乗換駅ながら、売店もない。
ともかく、もう一度トイレに行っておいた。
このトイレには銘板が貼ってあって、そこには「明治23年」と書かれている。
なんと、明治23年のトイレが、平成23年に使われているのだ。
もっとも、ちゃんと改修はしているようだが。
草津線の車両は4両編成で、真ん中の2両が昔懐かしいオレンジとグリーンの湘南電車で、先頭と最後尾が快速で使われる車両だった。
柘植駅から北上すると、すぐに滋賀県に入る。
そして、伊賀のライバルである忍者の里、甲賀駅を通る。
この「甲賀」の正しい発音を知っている人はいなかった。
伊賀は「いが」なのだから、甲賀は「こうが」だと、誰もが信じていたのだ。
ところが、甲賀は「こうが」じゃないんだな!(^^)!
もっとも、忍者関連では「こうが」という場合もあるらしいけど。
(正解は「こうか」)
草津線は滋賀県中央部を縦断している。
にもかかわらず、滋賀県の象徴と言える琵琶湖は全く見えず、あるのは山と田園風景のみである。
以前にも書いたと思うが、琵琶湖は滋賀県の面積の6分の1程度にすぎない。
イメージ的には、滋賀県の80%が琵琶湖だと思いがちだが、それは誤りであると草津線に乗ると実感できる。
途中の貴生川駅に着いた。
この駅は、あの大事故を起こした信楽高原鉄道と、レオマークでお馴染みの近江鉄道の乗り換え駅である。
これが信楽高原鉄道のタヌキ列車である。
こちらがJRと信楽高原鉄道の改札口。
柵が全体を覆っていないので、インチキ乗車し放題である。
電車は44分かけて、終着駅の草津駅に着いた。