昨日は花園に行ってきました。
全国高校ラグビー二回戦です。
シード校の登場とあって、東花園駅から凄い人いきれです。
駅員さんたちも
「今日は人が多いなあ」
「今日からシード校の登場ですからね」
なんて会話をしています。
駅からラグビー場まで続く「スクラム・ロード」も人の波が押し寄せ、出店も多く並び、正門前広場も人でいっぱいになっています。
僕が行ったのは昼過ぎで結構試合は消化していたのですが、高校ラグビーの場合は客の入れ替えが激しいので、人の波が絶えないのでしょう。
入場券を買って中に入っても、スタンド裏には人でいっぱい。
当たり前と言えば当然ですが、高校生だらけ。
いつもよりも多くの売店が開いており、グッズ売り場や土産物屋、飲食店には多くの人が並んでいて、食堂も満員です。
この活気はトップリーグでは見られないな。
やはり雰囲気は甲子園での高校野球に似ています。
全国から集まった観客たちが醸し出す、一種異様な独特の雰囲気です。
江川卓は、高校野球における甲子園球場のことを、
「プロ野球での甲子園とは全くの別物。春と夏の限られた期間だけに忽然と現れる夢の景色」
と称しました。
花園にも同じことが言えるでしょう。
よくぞ花園を高校ラグビーの聖地として指定したものです。
これにより「花園」というブランド力は一気に高まりました。
また、年末年始に「花園に来た」というだけでも、いい思い出になります。
試合の方は、なんと言っても慶應義塾×長崎北陽台のゲームがピカ一でした。
Bシードの慶應がノーシードながら強豪校の北陽台に試合終盤、リードを許しながら、最後の最後で逆転トライを奪いノーサイド。
慶應の選手たちは喜びを爆発させ、北陽台の選手たちはグラウンドにかがみこみ、涙を流しました。
第3グラウンドのAシード・桐蔭学園×ノーシード・岡谷工の対戦。
試合は81-0と桐蔭学園が圧倒していましたが、最後の5分で岡谷工が2トライを返し、10点を奪いって、スタンドからは大きな拍手が沸き起こりました。
これも高校ラグビーならではでしょう。
高校野球で言えば、0-15で負けていたチームが、9回に2点を返して大歓声が上がるようなものです。
高校ラグビーには、ラグビーの面白さ以外にも、大きな感動、小さな感動という要素があるような気がします。
※おまけ
花園正門前に集合したゆるキャラたち。
新世界のゆるキャラ「くしたん」。