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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

真夏の夜の恐怖体験

僕は霊というものを見たことがない。
なぜ見ることができないのだろう?
テレビでは心霊番組が氾濫し、心霊本は飛ぶように売れ、霊が存在するのは当たり前のように言っているのに。


僕の知り合いには、私には霊が降りると吹聴していたバカ女がいた。
このバカ女が崇拝していたオッサンは、テレポートができると豪語し、2年後に九州で大地震が起きると予言していた。
もっとも、テレポートはインチキで、2年後に九州で大地震など起きなかったのだが。


それでも、彼らの自信満々な物言いを考えると、霊は存在するはずだ。
単なる思い付きや人を騙す目的でこんないい加減なことを言うなんて、普通の人間の精神なら良心の呵責に耐えられなくなるだろう。


だとすれば、そろそろ霊も僕の前に現れて下さってもいいだろう。
僕がこれだけ霊の存在を否定し、バカにしているのだから、霊の皆さんは僕のことを許せないはずだ。
子供の頃に読んだ心霊漫画では、霊の存在を否定する人は間違いなく呪い殺されていた。
それならば、僕もとっくに呪い殺されていなければならないだろう。
そもそも、テレビの全国ネットで霊の存在を散々否定し、バカにしまくっていた上岡龍太郎は未だにピンピンしていて、しかも悠々自適の生活を送っている。
あんな幸せそうな人生を送っている人を見たことがない。
一体、霊の皆さんは何をしているのか。
あれだけ自分たちの存在を否定され、バカにされたのだから、上岡龍太郎をとっとと呪い殺すべきだ。


大体、僕ほど霊に会いたがっている人もいないと思う。
なにしろ次元を超えて見ることができるのなら、こんなに素晴らしいことはないではないか。
もし霊に会えるのなら、今までの非礼をお詫びし、懺悔したい。
それでも許さぬと仰るのなら、呪い殺されることも甘んじてお受けしよう。


しかし、霊はなかなかその姿を僕の前に現そうとしない。
そこで考えた。
会いに来てくれないのなら、こちらから会いに行けばいいではないか。


そこで行ってきたのが大阪府河内長野市にある滝畑ダム。
知る人ぞ知る、全国的に有名な心霊スポットである。
ある本によると、全国ベスト3に入る心霊スポットだそうだ。


滝畑ダムはその名の通りダムだが、その景観は湖のようで美しい。
キャンプやバーベキューなどもできて、休日の昼間はいつも賑わっている。
が、夜になると一変、人気(ひとけ)のない実に淋しい場所となってしまう。
全国で3本の指に入る心霊スポットという触れ込みもあながち大げさとも思えない。


ダムの周りのメイン道路を車で走った。
ダムの水面は道路よりも遥か下の方にある。
この道路には街灯があるので、さほどの恐怖は感じないが、夜では水面は見られない。


ダムの2/3ほど走ったところで左折して、夕月橋という橋を渡った。
渡ったところで車を停めて、車から降りた。
すると、橋の街灯のうちの1本が、突然灯りが消えた!
街灯は点いては消え、点いては消えと、点滅を繰り返した。
やはり霊がお怒りになったのか!?
単に電球が消えかかっていただけという説もあるが、真意は定かではない。
(動画に撮っておいたのだが、残念ながらこの日記にアップできなかった)


橋の上から、落ちれば確実に死ぬであろう高さにある、ダムの水面をカメラに収めようとした。
と、その時!
突然、強風が吹き荒れた!
僕の体は自由が利かなくなり、危うく欄干を越えて遥か下の水面に叩き落とされそうになった。
やはり霊がお怒りになったのか!?
単に台風が近づいていただけという説もあるが、真意は定かではない。


僕は命懸けでシャッターを切った。
フラッシュを焚いたが、全く役に立たなかった。
f:id:aigawa2007:20100813004436j:image
な、なんだ、この顔のようなオレンジ色は!?
これが心霊写真なのか??
向こう側の道路の街灯と、その光が水面に映えているだけという説もあるが、真意は定かではない。


反対側の水面も撮ってみた。
f:id:aigawa2007:20100813004802j:image
な、なんだ、右下の白い物は!?
これが念写なのか??
手前の欄干という説もあるが、真意は定かではない。


夕月橋から離れ、橋を渡ったメイン道路と反対側の道路を走ってみた。
こちらの道路はメイン道路と違って、街灯が全くないので真っ暗だ。
他に車が通る気配もないので、道の真ん中に車を停めて、降りてみた。
車のエンジンを切ると、本当に真っ暗である。
周りは鬱蒼とした木が生い茂っていて、風が吹くたびにサーっという不気味な音が聞こえてくる。
f:id:aigawa2007:20100811221352j:image
この写真はフラッシュを焚いたので不気味さは感じないが、光がないとさすがに怖い。
僕でさえ怖いのだから、霊感がある(と自称する)人は相当怖いだろう。
そういう人は絶対にこんな場所には来たがらないそうだ。
「あー、気配感じる!もう絶対アカン!」
とか言って。
それでも、僕の前には霊は現れて下さらなかった。


この道を進むとダムの終わりになり、またメイン道路にぶつかる。
メイン道路を元から来た方向に戻ると、途中で左折できる道がある。
その道の先にあるのが、滝畑ダムにおける最大の心霊スポット「塩降トンネル」だ!
左折した途端に道は車が対向できるかどうかというほど細くなり、街灯は全くない。
しかも道路の脇には霊園まである。
盆のこの季節、今度こそ僕の目の前に霊が現れるに違いない。


遂に、トンネルに着いた。
さっきのように、車のエンジンを止め、車から降りた。
周りには光がないが、トンネルの中にはいくつか電灯が点いていて、それがかえって不気味だ。
f:id:aigawa2007:20100811222210j:image


フラッシュを焚くとこんな感じ。
f:id:aigawa2007:20100813011756j:image
不気味さは感じられない。


周りの景色も撮ってみた。
f:id:aigawa2007:20100813012229j:image
うわ!
「落石注意」の看板が浮いている!!


雲の切れ間から覗かせた星が綺麗だったから、夜空も撮ってみた。
f:id:aigawa2007:20100811222223j:image
もちろん、この程度の感度では星のような弱い光は写らない。


車に乗り込み、いよいよトンネルの中へ。
せっかくここまで来たのだ。
普段なら絶対にしないことだが、トンネルの中で車を停めて、降りてみよう。
明らかに交通法規に違反することだが、他に車が来る気配は全くないし、それに霊に出会える最大のチャンスだ。


エンジンを止め、車から降りてドアを閉める。
バタン!
という音がトンネル内に響き渡る。
なにが出てきてもおかしくはない。
これが「霊気が漂う」状態なのか。


とそこへ、トンデモないものが目に飛び込んできた!
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お前ら、霊をナメとるなあ!!(←お前が言うな)


フラッシュを焚かずに撮ってみたが、不気味さは微塵も感じられない。
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まったく、心霊遺産をなんだと心得ているんだ。


これでは霊も現れて下さるまい。
半ばヤケクソ気味になって、トンネルの中から写真を撮っておいた。
上がフラッシュを焚いた分、下が焚かなかった分である。
f:id:aigawa2007:20100813014119j:image
f:id:aigawa2007:20100813014108j:image


車に乗り込み、エンジンをかけてトンネルを抜けた。
この道をそのまま行くと和泉市に出るはずだ。
やはり霊は僕の目の前に姿を見せて下さらなかったか。
落胆のまま車を走らせていると、本当の恐怖はここから始まった!


T字路に突き当たり、方角を確かめて右折すると、道は舗装ではなくなり、砂利道となった。
道はどんどん細くなり、路面はデコボコで車の底は擦り、ハンドルは取られて崖に落ちそうになる。
さらに、二日前に降った雨の水たまりがそのまま残っていて、ちょっとした池のようだ。
まるで道なき道を行くジープのような状態になり、街灯も全くないのでグネグネ曲がった道を、ヘッドライトと勘によって走行しなければならない。
これほど真っ暗で不気味な道なら、対向車でも来ればホッとするかも知れないが、対向車が来る気配も全くない。
もっとも、対向車が来ればかなり細い道なので、たちまち立ち往生してしまうだろう。
思わず「助けてくれぇー!」と叫びそうになったが、助けてくれる人もいない。
ひょっとして、これが霊の祟りなのか!?


命からがらようやく砂利道を抜けて、無事に舗装された道路に出た。
しかし、こんな恐怖体験は初めてだった。


どなたか、夜の滝畑ダムを探検したい方はいますか?
僕がご案内しますヨ。


※この日記に掲載した写真で「ひょっとして心霊写真では?」と思えるようなものを発見すれば、ぜひともご一報ください。