今日は住之江公園球場に行ってきた。
大阪ゴールドビリケーンズ×滋賀高島ベースボールクラブのオープン戦である。
大阪球団からは今季も公式記録員をやって欲しいと言われていたので、訪ねたわけだ。
大阪球団のGMも僕のことを憶えてくれていたので、放送室には難なく入ることができた。
僕をオファーしてくれた方は放送室にいたが、スコアボード業務など忙しそうだったので、「僕がスコアボード操作をしましょうか?」と申し出た。
淡路佐野球場ではスコアボード操作を多少はしたことがあったが、住之江球場はまた勝手が違う。
慣れるのに時間がかかったが、なんとかこなせたと思う。
滋賀高島ベースボールクラブと言えば、メジャーリーガーの大家友和が立ち上げたクラブチームだが、揉め事があったために分裂したらしい。
ということを、先日の加藤哲郎さんの店で聞いていた。
加藤哲郎さんの店での日記はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20100313
それが今日、大阪球団の相手チームというのは何かの因縁か。
試合は進み、球審が放送席に選手の交代を告げに来た。
「大阪のピッチャー、吹石」
吹石?
そんな選手、大阪ゴールドビリケーンズにはいないぞ?
もちろん、ベンチ登録もされていない。
マウンドに上がった選手は、豊田投手のユニフォームを着ている。
放送室は混乱した。
やがてチームスタッフが放送室に来て、
「ピッチャーは豊田とコールして下さい」
と言っていた。
後から聞くと、吹石という投手は練習生なのだそうだ。
したがって、ベンチ登録されていない。
ベンチ登録されていない選手を登板させると相手チームからクレームが来るので「ピッチャー、豊田」とコールさせたようだ。
もちろん、こんなことはオープン戦だから許されるのであって、公式戦ではあり得ない。
ところで、この「吹石」という名前にピンと来る人がいるだろう。
今の人ならば、当然のごとく女優の吹石一恵を連想するはずである。
そう、この吹石投手は、吹石一恵の弟なのだ。
となれば、野球ファンはもう一人の人物を思い浮かべるだろう。
吹石徳一。
近鉄バファローズで活躍した選手だ。
吹石と言えば、前述の「10・19」の第二試合で、勝ち越しホームランを放っている。
吹石はこの試合を最後に引退した。
吹石一恵の父親は、元近鉄の吹石徳一と知られている。
つまり、吹石投手の父親は、あの吹石徳一なのだ。
先日、加藤哲郎さんの店に行ったばかりで、また「10・19」にゆかりのある人を目の当たりにするとは、なんという因果応報だろうか。