現在、女子プロ野球(GPBL)の兵庫スイングスマイリーズと京都アストドリームズが、淡路島の佐野運動公園で合同キャンプを張っている。
女子プロ野球については、過去にも書いたとおり↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20100218/1266514895
淡路佐野運動公園と言えば、去年僕が関西独立リーグの公式記録員として「地獄のダブルヘッダー」を2試合務めた、思い出(?)の地。
佐野運動公園には第一球場と第二球場という、立派な球場が二面もある。
その二球場を兵庫と京都で、午前と午後に分けて交互に使うらしい。
合同練習をすることもあるそうだ。
去年、公式記録員を務めた第一球場に入ると、兵庫の選手たちがフリーバッティングをしていた。
二ヵ所でのフリーバッティングはNPBでもお馴染みだが(三ヵ所を使うこともある)、二ヵ所ともマシンというのが、やはりバッティング投手を雇えない事情があるということか。
バッティングフォームはどの選手も綺麗だが、やはりパワー不足は否めない。
GPBLでは金属バットが認められているが、オーバーフェンスは皆無だ。
そんな中で、背番号18の小西美加選手が鋭い打球を飛ばしていた。
両翼100mの広い球場で、レフトオーバーの当たりをガンガン飛ばしていた。
住之江球場のような狭い球場なら、ホームランを打つ力はあるだろう。
女子でこのパワーはただ者ではない。
登録は投手だが、この日は投球練習を見ることはできなかった。
投手として育てるとしても、このバッティングは捨てきれないものがある。
場所を第二球場に移した。
こちらでは京都の選手たちが練習している。
僕が行った時は、試合形式のシートバッティングをしていた。
シートバッティングと言っても、人数が足りない。
1チーム15人しかいないので、男性もシートバッティングに加わる。
パワー不足もさることながら、スローイングはやはり難点だ。
サードゴロでファーストへノーバウンド送球となると、どうしても山なりになる。
塁間の距離は、男子野球と全く同じである。
そして、ヤジも男子と全く同じ。
トンネルでもすると、すかさず女子選手が罵声を飛ばす。
「ゴルァ!ケツを落とせ!ケツを!!」
そんな中で、素晴らしいピッチャーがいた。
背番号23、川端友紀選手である。
女子でこれだけの速球を投げられる投手は、そうはいまい。
こちらは兵庫の小西選手とは逆に内野手登録だが、投手になってもらいたい逸材だ。
川端選手が登板する前、グラウンド内をウロチョロするオッサンがいた。
ユニフォームを着ているわけでもなく、プレス証をぶら下げるわけでもなく、トレーニングウェア姿でただバックネット付近をウロチョロするオッサン。
なんでこんなオッサンがグラウンドに入ることを許されているんだろう?
と、思っていた。
川端選手がマウンドに登ると、このオッサンは動きを止め、バックネットにへばり付いてやたら声を張り上げていた。
「よっしゃー!ナイスボール!!」
あれ?
このオッサン、チームの関係者だろうか?
ああ〜!このオッサン、元祖・甲子園のアイドルの太田幸司だ!!
太田さんはGPBLのスーパーバイザーになってたんだ。
川端選手が降板した後、コーチと思われる男性がマウンドに立った。
サウスポーから繰り出す速球は素晴らしいものがあった。
あ、これは1997年の夏の甲子園準優勝投手、オリックスのドラ1左腕投手の川口知哉ではないか!
川口さんは平安高校(現・龍谷大平安)時代の後輩がGPBLの職員をしている縁から、京都のコーチを引き受けたそうである。
みなさまも、今年は女子プロ野球(GPBL)にもご注目ください。
<おまけショット>
淡路島を縦断する国道28号線から見える、巨大な仏像(背中)↓