ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

落ちこぼれ軍団の奇跡

「落ちこぼれ軍団の奇跡(馬場信浩・著)」は、荒廃しきっていた京都市立伏見工業高校を、ラグビー部監督に就任した山口良治が懸命な努力で立て直し、見事に全国制覇まで登り詰めた過程を描いたノンフィクション作品である。
この作品を原作としてドラマ化したのが、大ヒットした「スクール★ウォーズ」だ。
まあ、このドラマはいかにも大映テレビらしくかなり脚色されており、あれだけ次から次へと教え子や親しい知人が死んでいくと山口先生(滝沢先生)も気がおかしくなるだろうが、ドラマの方はあくまでもフィクションである。


ところで話はガラッと変わって恐縮だが、地球上に誕生した生物は数々の進化を遂げた。
その進化の過程こそ「落ちこぼれ軍団の奇跡」の連続である。


今から46億年前に地球が誕生、その6億年後、即ち今から40億年前に地球上初の生物である嫌気性バクテリアが誕生する。
そこから時代は一気に下って今から約5億年前、単細胞生物から多細胞生物の時代を迎え、原始的な魚類が出現した。
今から4億年前、旱魃期が増えたため、水が減って水に溶けている酸素の量も減ったために、酸素を求めて水面からパクパク口を出す魚が増えた。
このパクパク運動が、食道に酸素を貯める機能を備えるようになり、原始肺となる。


やがて、それまで淡水に住んでいたのが、旱魃には関係のない海に出ようとする勇気ある魚たちが出現した。
彼らは原始肺を浮袋に変え、海での生活に適応する体を作り、海の王者となる。
しかし、体を海用に改造せず、旱魃の恐れがある池や沼に留まり、そこに適応できる体を作った魚もいた。
それが肺魚であり、彼らは水があるときにはエラ、旱魃になると肺を使って呼吸し、ひたすら耐え抜いた。


ところが、海に進出する勇気も体も持たず、肺魚のようなスタミナもない、文字通りの落ちこぼれ軍団がいた。
彼らは干上がった沼には耐えきれず、水を求めて他の池や沼に行くために、陸に上がるしかなかった。
彼ら落ちこぼれのほとんどは干上がってしまっただろうが、遂には陸上生活に耐えられる魚が出現した。
それが両生類であり、子供の頃はエラ呼吸で水中生活をし、成人すると肺呼吸で陸上を闊歩することができた。
彼らはヒレを関節に変えて手足とし、陸上生活での重力にも耐えられるようになり、陸上を行動できるようになった。
まさしくこれが「落ちこぼれ軍団の奇跡」である。


今から3億年前、両生類の一部に子供時代でも水を必要とせず、また全身を殻で覆って水辺での生活を必要としない連中が現れた。
爬虫類の誕生である。
陸上の支配者となった爬虫類はドンドン体を大きくして、他の追随を許さぬほど我が世を謳歌した。
これぞ地球史上最強の生物、恐竜である。
今から2億3千万年前、恐竜の目を逃れるように、爬虫類から派生した連中も現れた。
哺乳類の先祖である。
しかし彼らは恐竜を恐れ、決して目立たぬように小さな体を維持した。
ヘタに体を大きくしてしまうと、恐竜たちの格好の餌食になってしまうからだ。
しかしその反面、体温を調節する機能など、生き抜く術を着々と身に付けていった。


おごれる者も久しからず。
あれだけ大繁栄を誇った恐竜が、今から6500万年前に、突如としてその歴史に終わりを告げた。
恐竜たちを襲った悲劇には諸説があるが、未だに確固たる真相はわかっていない。
しかし、恐竜の滅亡は、哺乳類にとって大吉だった。
やがてどんな環境でも耐えられる体を利し、体格も大型化させて、爬虫類に代わって陸上の覇権を奪うことになる。
中には体を大きくさせ過ぎて、浮力のある海に進出し、海の王者だった魚をエサにするクジラやイルカなども現れた。


今から6000万年前、サルの先祖である原始的な霊長類が生まれた。
当時はまだネズミのように小型だったが、やがて大型化していった。
この頃の霊長類は、昆虫を食べていた。
昆虫を食べるため、霊長類の前足は親指が他の4本の指と向かい合う形になり、物を掴むという機能を備えることになった。
これが他の動物と違う、独特の関節機能を持つことになり、後の進化に大きく役立つことになる。


今から3000万年前、霊長類からヒトに近い仲間、類人猿が誕生した。
類人猿たちは温暖な気候の中、熱帯雨林で生活していた。
しかしその後、地球は寒冷化に向かい、熱帯雨林はどんどん縮小していった。
類人猿たちは土地を奪い合うが、勝利するのは体が大きくてケンカが強いヤツだった。
それがゴリラの祖先である。
ゴリラは「類人猿らしく」熱帯雨林での生活を謳歌した。


一方、ゴリラほど体は大きくなくてケンカは強くなくても、身体能力に優れ、木登りの巧い類人猿もいた。
彼らは肉食獣から逃れるために木の上を住処とし、果実はもちろん素早い動きで昆虫を捕えて食料とし、厳しい時代を生き抜いた。
彼らこそがチンパンジーの祖先である。


ところが、体が小さくケンカが弱くて、身体能力もなく木登りもヘタ、ゴリラやチンパンジーから石もて追われた、どうしようもない落ちこぼれどもがいた。
それこそが我ら人間のご先祖様である。
我々のご先祖様は、ゴリラやチンパンジーから、熱帯雨林や木の上からも追い出され、やむなく肉食獣の待つ草原に降り立った。
運動オンチのご先祖様は、肉食獣に追われて走って逃げても、すぐに追い付かれてしまい、餌食に遭った。
そこでどうせ負けるならとスピードを捨てて、二足歩行への道を選んだ。
二足歩行することにより、前足が自由になり、手の使用が可能になった。
手の使用は脳を発達させ、道具の使用を思い付いた。
運動オンチのため、仲間と協力して獲物を奪い、食物を分け合うという知恵も身に付けた。
さらに火の使用という、地球生物史上最大のエポック・メイキングな必殺技を会得したために、火を通してあらゆる食物を食べることに成功し、火を武器にして肉食獣の脅威から逃れられるようになった。


類人猿から分かれた人類こそが、地球史上最大の「落ちこぼれ軍団の奇跡」だったのかも知れない。