以前、スポーツのスコアブックに関して書いたことがあった。
野球編はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20081124/1227550685
サッカー編はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20090511/1242049476
二つの記事を読めばわかるように、野球はスコアブックに適した球技、サッカーは不適格な球技と言えるだろう。
いや、スコアブックに適した球技とは、野球しかないのでは、と思えるほどである。
野球は1球1球に間があるが、それ以外の球技は球も人も目まぐるしく動くので、スコアブックを付ける余裕がない。
ラグビーもスコアブックに適さない球技である。
実際に、ラグビーのスコアブックなんて見たことがない。
ところが、25年ほど前に、ラグビーのスコアブックを持っていた人がいて、実際にスコアブックを付けていたというのだ。
その人は関東地方にお住まいの方なのだが、先日来阪されたときに、ラグビーのスコアブックをわざわざ持ってきて下さった。
こちらがその表紙である↓
野球のスコアブックでお馴染みの、成美堂出版が版元だ。
そして、ドキドキしながらスコアブックのページを開いた。
ラグビーでは、どんな記録方法が採られているのだろう。
それがこちら↓
なんと、プレーの内容をそのままズラズラと書いているだけなのである。
トライ数やPG数を書く欄はあるが、これではただのノートと変わりはない。
今ならこの程度のスコアブックは、ワードやエクセルを使って簡単に作れるだろう。
このスコアブックの持ち主に聞くと、ラグビーのスコアブックを一人で付けるのは不可能で、二人一組で、一人がプレーを見ながら実況をし、もう一人が実況を元にスコアを付けるのだという。
ラグビーでは「数字と記号で綴られた物語」を再現するのは不可能なようだ。
おそらく各チームは、ビデオに撮って分析するのだろう。
ちなみに現在では、成美堂出版からはラグビーのスコアブックは販売していない。