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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

なんとなくクリスタル・ヴォイス

今日の朝日新聞の夕刊に、懐かしい名前が載っていた。
谷村有美
1990年代前半に活躍した女性アーティストだ。


当時は「ガール・ポップ時代」と呼ばれ、谷村の他にも永井真理子森高千里といった女性ボーカリストが席巻していた。
谷村はシングルヒット曲こそなかったものの、アルバムの売り上げやコンサートの観客動員数ではトップクラスの地位にあった。
当時の音楽雑誌「FMステーション」では、人気投票で常に1位。
「ガール・ポップの旗手」と呼ばれたものだ。


その少し前ではバンドブーム全盛で、BOΦWYやTMネットワーク、ハウンドドッグといった男性ヴォーカルが主流だった。
僕もサザンや浜田省吾などの男性ヴォーカルばかり聴いていたので、女性ヴォーカルには縁がなかった。


谷村の歌声は「クリスタル・ヴォイス」と呼ばれていた。
僕は未体験のクリスタル・ヴォイスにハマってしまった。


こちらがそのクリスタル・ヴォイスである↓

歌い終わった後、拍手すら起こらない。
観客はみんな呆然としている。
クリスタル・ヴォイスの前では、拍手すら雑音となるのだろう。


クリスタル・ヴォイスというと、か細い声を想像しがちだが、そんなことは決してない。
実に骨太な歌声だ↓


だが、谷村の魅力はそれだけではない。
「音楽」とは「音を楽しむ」という意味だが、谷村はそれ以上に「音をオモチャにして遊んでいる」という感じだ↓

ギターは岩見さんだ。
サックスは藤岡さん。
いやあ、懐かしいなあ。
実はもっと凄い映像があるのだが、時間の関係でリンクは貼れず。


谷村は鹿児島生まれの東京育ちだが、なぜか大阪で絶大な人気を誇っていた。
大阪城ホールでのライブも何度もやっている。
大阪の水が合ったのかも知れない。
谷村はFM横浜と大阪のFM802のパーソナリティを務めていたが、全国ネットのNHK−FMのパーソナリティを務めることが決まった時に、どちらかの番組を降板する必要があった。
谷村はFM横浜のパーソナリティを諦め、わざわざ大阪まで移動しなければならないFM802を選んだ。
よほど大阪が好きだったのだろう。


当時の人気絶頂は小室ファミリーのTRFで、そのアルバムがオリコンチャートで1位、2位はなんと谷村だった。
ところが、大阪では順位が逆転し、1位が谷村、2位がTRFだったという。
いかに谷村が大阪で愛されていたかがわかるだろう。


谷村はFM802の午後10時からの番組「MUSIC GUMBO」の水曜日担当のパーソナリティだった。
1992年のある日、水曜日の午後10時の時報とともに、ラジオからいきなり谷村のクリスタル・ヴォイスが響き渡った。


「谷村は今、テレビの前に釘付けです!!」


FM番組のオープニングとは程遠いフレーズだが、その時、サンテレビで阪神×横浜大洋(現・横浜)戦が繰り広げられていた。
当時の阪神は暗黒時代の真っ只中。
ところが92年に限っては、新庄や亀山の活躍によって快進撃、優勝もあるのでは?と思われていたのだ。
その日、谷村が東京駅から新幹線に乗り込んだ時にはまだ3回ぐらいだったそうだが、新大阪に着いたときにもまだ試合は続いていて、ラジオの生放送が始まった時には延長戦に突入していた。
生放送が始まってからの谷村はパーソナリティの仕事そっちのけで、流していた曲が終わるたびに、


「今、10回裏を終わりました!」
「阪神、なんとかピンチを凌ぎました!」
「阪神、二死満塁でサヨナラのチャンスだったんですが、パチョレックが凡退してしまいました……」


と、実況中継をしていた。
これなら、別にFM802を聴かなくてもいいだろう。
サンテレビを見ていれば済むことだ。
しかし、聴取者から来るFAXは、


「阪神、ガンバレ!」
「今年こそ、阪神優勝や!」
「阪神もいいけど、近鉄もね」


といった、野球に関することばかり。
こんなFM音楽番組は、他にはないだろう。
FM802による谷村アナの阪神戦実況は続き、遂に放送終了直前の午後11時40分頃、試合の決着が着いた。


「今、真弓先生のサヨナラヒットにより、阪神が勝ちました!!」


……………………………


その後、谷村が結婚し、音楽活動から身を引いたのは知っていた。
だが、出産して音楽活動を続けているのは全く知らなかった。
今ではどんな音楽をやっているのだろう。
朝日新聞の記事によれば、アヤヤにも楽曲を提供したらしい。


10月10日に大阪のなんばHatchでライブをするそうだ。
15年ぶりぐらいに、谷村のライブを観に行ってみようかな?
その前日が阪神戦の最終戦となるので、時間はあるだろう。


その時、もし阪神がCS進出を決めていたらMCで、


「阪神が、クライマックス・シリーズ進出しました!!」


なんて叫ぶんだろうな、きっと。