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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

2019年ラグビーW杯日本開催決定!

2019年に開催予定のラグビーユニオン第9回ワールドカップ開催国が日本に決まった。
日本は2011年の開催にも立候補していたがニュージーランドに敗れ、二度目の招致で遂に開催権を得た。
日本ラグビー協会にとって悲願達成となったわけだが、手放しで喜んでいるわけではなく、むしろ悲観的な意見も多い。
かくいう僕も悲観論者で招致反対だったが、いざ決まるとやはり嬉しい気持が湧いてくる。


では、日本開催がネックになる点はどこか?
まずは、日本代表がW杯でほとんど実績を挙げていない点だ。
日本はこれまでのW杯全ての大会出場しているが、僅か1勝のみ。
これまでW杯を開催してきた国は、ニュージーランド、イングランド、南アフリカ、ウェールズ、オーストラリア、フランスと、ラグビー強国ばかり。
つまり、2019年度の大会では初めてラグビー後進国での開催となるわけだ。


そして、国におけるラグビーのステータスの問題もある。
過去にW杯を開催した国は、いずれもテストマッチ(国別代表戦)に5万人以上の観客を集める。
しかし日本ではテストマッチでそれほどの観客動員力はない。
伝統的に早明戦などの大学ラグビーに5万人以上の観客が集まることはあっても、テストマッチとなると日本代表が弱いせいか、あまり集まらない。
それでなくても最近はラグビー人気の低下が叫ばれている。


ラグビーW杯は始まったのが1987年と歴史は浅いとはいえ、今やサッカーW杯、夏季オリンピックに次ぐ世界三大大会のひとつなのだ。
そんなビッグイベントを、ラグビー文化はおろかスポーツ文化が根付いていない日本で開催可能なのか?
日本の主催メディアのみが「真の世界一決定戦!」などと独りで大騒ぎして、アイドルタレントを投入するバレーボールの世界大会などとはわけが違うのだ。
スポーツ文化がまるでわかっていない日本のマスコミは、自社主催で金儲けになると大騒ぎするが、そうでなければ知らんぷり。
これがサッカーW杯ほどの世界一の人気と伝統を誇る大会なら別だが、それでもサッカー日本代表がW杯に出場しなければここまで盛り上がったかどうか。
いや、日本で人気ナンバー1スポーツである野球でさえ、第1回WBCではほとんど相手にされなかった。
幸い、第1回大会で日本が優勝したから注目されたものの、もし決勝トーナメントにも進出していなければ、第2回では誰も見向きもしなかったかも知れない。
日本のスポーツ文化が根付いていないのは、日本開催で大失敗したバスケット世界選手権や世界陸上で証明済みだ。


もし日本開催のW杯決勝戦、オールブラックス(ニュージーランド代表)×ワラビーズ(オーストラリア代表)という夢のカード(世界ラグビー界をリードしてきたこの両者は未だにW杯決勝で対戦したことがない)で、スタンドには閑古鳥が鳴いたらどうなるか?
日本は世界に赤っ恥をかくことになる。


また、競技場の問題もある。
日本ラグビーのメッカと言えば、東京の秩父宮ラグビー場と大阪の花園ラグビー場だが、いずれもキャパシティは2万5千人程度と、W杯の舞台としては貧弱だ。
そこで日本開催の条件として、秩父宮を4万5千人の収容人数にすることとしたそうだ。
もちろん、その改修費用を日本ラグビー協会は捻出する必要がある。
そして、秩父宮以外での会場も問題だ。
幸い、2002年にサッカーW杯が行われたので、日本各地にキャパシティが充分の競技場が点在するが、その多くが陸上競技場だという点である。
イングランドのトゥィッケナムや南アフリカのエリスパークなど、美しくて見やすいラグビー専用競技場とは比べるまでもなく、陸上競技場では臨場感に乏しい。
豊田スタジアムホームズスタジアム神戸のような球技専用競技場もあるのだが、首都圏にあるのは国立競技場やサッカーW杯決勝会場となった日産スタジアムのような陸上競技場。
キャパシティはもちろん、日産スタジアムは屋根付きで申し分ないのだが、やはり陸上競技場では決勝の舞台としては物足りない。
キャパシティでは少々の目を瞑って、改修された秩父宮で決勝を行うのだろうか。


そして何よりも、これらの会場に満員の観客を集める必要がある。
予選リーグでは空席があっても仕方がないが、決勝トーナメントでは常に満員の観客動員が必要となる。
もちろん、海外からの観客も見込めるが、何よりも大切なのは現地人(つまり、日本人)がいかにスタンドに足を運ぶかが問題となる。
そのためにはラグビー人気を盛り上げなければならない。
そして、開催に必要な費用を捻出しなければならない。
日本開催までにはあと10年ある。
いや、あと10年しかない、と見るべきか。
この10年間に、日本ラグビー協会はやることが山ほどある。
いかに日本でのラグビー人気を盛り上げ、そして日本代表を強くするか、そこに全てがかかってくる。
W杯開催がラグビー人気復活の起爆剤になる可能性もあるが、失敗すればもはや立ち直れなくなる、そんな危険性も潜んでいるのだ。
今回のW杯日本開催は、まさしく両刃の剣と言える。


とはいえ、もうラグビーW杯日本開催は決定したのだ。
成功するかどうか?なんて議論をしている余地はない。
何が何でも成功させなければいけないのだ。


反面、希望的観測もないわけではない。
それは、日本人が潜在的にラグビーが好きな国民である、ということだ。
ラグビーを知る上でネックになるのが、ルールを理解するかどうかだが、基本的なルールさえ知ってしまうとラグビーファンになる人が多い。
その証拠に、サッカーにJリーグが誕生する以前は、ラグビー人気がサッカー人気を圧倒していたのだ。
早明戦では国立競技場に6万人の観衆を集めていたが、そのチケットを手に入れるためには60万通のハガキから選ばれる必要があった。
現在でも、ラグビーの試合に遭遇した途端、ラグビーにハマってしまう人も少なくない。
そう考えれば、W杯日本開催は、ラグビー人気復活のこれ以上ないビッグチャンスとも言えるだろう。




そこで告知です!
ネターランド王国図書館にて、来週からラグビー小説を連載することになりました。
タイトルは「オフサイドライン」です。


請うご期待!
……と言いたいところですが、何しろラグビー小説を書くのは初めて。


どうかあまり厳しいツッコミは入れずに、暖かい目で見守ってください。