7月11日、埼玉西武ライオンズと阪神タイガースとの間でシーズン途中の交換トレードが成立した。
西武から水田圭介内野手、阪神から藤田太陽投手がそれぞれ新天地に赴く。
阪神は貧打解消のため西武のG.G.佐藤をターゲットにしていたが、西武から見返りに左腕投手の江草、能見クラスを要求されたので断念。
そこで阪神は内外野を守れる水田の獲得を画策し、西武は中継ぎ強化のためにかつて阪神のドラフト1位だった藤田太陽に目を付けた。
シーズン途中のトレードはしばしば行われるが、選手にとっては大変な苦労を伴う。
なにしろ、住居を移すのだから引越ししなければならない。
大抵は球団が新住居もしくは仮住居ぐらいは用意しているのだろうが、それでもシーズン中は大変である。
以前、阪神から東北楽天へシーズン途中にトレードされた沖原佳典は、朝にトレード通告され、荷物をまとめて昼に飛行機に乗って大阪から仙台に移動して、その夜のナイトゲームに先発出場したことがある。
シーズン中のみならず、キャンプ中や開幕前のトレードというのも、相当大変なものらしい。
やはり一番大変なのが引っ越しで、球団が新居を用意してくれていない場合は自分で不動産屋を回らなければならない。
これから開幕を迎える一番大切な時期に「食う寝るところに住むところ」で頭を悩まさなければならないのは、実に辛いものだろう。
シーズン途中でトレードされた水田と藤田太陽には新天地で活躍することを期待するが、深読みすると冗談みたいなトレードだね。
だって水田(すいでん)の発育に必要かつ敵にもなる(藤田)太陽と交換するんだもん。
このシナリオ、誰が考えたのだろうか……。