昨日の阪神×東京ヤクルト9回戦、序盤は4対1でヤクルトが3点リード。
しかし6回裏、阪神は川島慶のエラーで出塁した新井を置いて、アニキ金本が由規から「21歳9ヵ月差」2ランで1点差に詰め寄る。
1点差ならまだまだ試合はわからない。
だが8回表、先頭の田中浩が関本のエラーで出塁。
痛恨のエラーだったが、結果論になるのでここでは問わない。
問題はその後だ。
無死一塁でバッターは四番のデントナ。
この回からピッチャーはアッチソン、キャッチャーは狩野に代わっている。
アッチソンはカウント2−2とデントナを追い込んだ。
五球目、狩野は内角高めの釣り球を要求。
なぜ?
絶対に1点もやってはいけない状況である。
デントナを歩かせるわけにはいかないのに、なぜわざわざカウントを悪くする必要がある?
フルカウントになれば、エンドランをかけてくるのは火を見るより明らかだ。
当然、この場面では勝負だ。
カウント2―1ならいいのだが、2―2で釣り球の必要はない。
案の定、釣り球はすっぽ抜けて大きく外れ、2―3。
フルカウントから田中浩は当然のごとくスタート、歩かせてはいけない場面だからアッチソンの球は当然のごとく甘く入り、デントナは甘い球を当然のごとく強振。
打球は左中間フェンスを直撃、スタートを切っていた田中浩は長躯ホームイン。
僕が描いた最悪のシナリオ通りに痛恨の1点を奪われた。
この回、さらに1点を失い、8回で3点ビハインドではヤクルト相手に勝ち目はない。
五十嵐―林昌勇の必殺リレーの前に3対6で屈した。
狩野のリードは最近良くなってきたと思っていたのだが、無駄な配球がまた頭をもたげてきた。
また、最近疲れがたまってきたのか、昨日はスタメンマスクから外れた。
8回からマスクを被るも、僅か2イニングスで3盗塁を許し、パスボールまで記録した。
矢野が二軍戦に登場したが、一軍昇格にはもう少し時間がかかるだろうから、狩野に頑張ってもらうしかない。
ただ、狩野にとって初体験になるフル出場でかなり疲れがたまっているので、しばらくは清水に任せた方がいいかも知れない。