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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

関東遠征中日(東京編)

12日朝、ホテルを出て西武新宿駅近くのそば屋に入る。
食券方式の店で、ざるそばを食おうと思って探してみると、もりそばというメニューがあった。
関西のそば屋ではもりそばというのはあまりお目にかかれない。
そもそも、もりそばとざるそばの違いはなんなのだろう。
刻み海苔が入っているかどうかが違いだと聞いたことがあるが、真相は定かではない。
ちなみにこの店では、もりそばが270円でざるそばが360円。
上記の説が正しいとすると、刻み海苔の値段だけで90円もすることになる。
試しに、もりそばの食券を買った。
運ばれてきたもりそばを見ると、やはり刻み海苔は入っていない。
本当に刻み海苔が90円もするということか。
あるいは、このもりそばにはウズラ卵が付いていなかったので、ざるそばとは「もりそば+刻み海苔+ウズラ卵」なのかも知れない。
それならプラス90円も納得できる。


もりそばを食い終わった後、時間もあったのでJRの新宿駅近くの野球雑誌編集部までブラブラ歩いて行くことにした。
と言っても、初めて行く場所なので、あらかじめ時間には余裕を持たせていたが。
行く途中、小田急線の踏切があった。
遮断機は警笛を鳴らしながら、なかなか上がろうとしない。
そりゃそうだろう。
新宿のド真ん中、線路が何本もある踏切で、しかも朝の時間帯では、開かずの踏切になることは決まり切っている。
よくぞ東京のドライバーたちは怒りださないものだ。
イラチの大阪人なら間違いなくキレて、場合によっては遮断機を強行突破するかも知れない。
そういえば、大阪市内では踏切がめっきり減った。
特に都心部(梅田、難波、天王寺)辺りでは、貨物線を除いてほとんど無い。
かつては梅田に程近い、阪神電車の「福島の踏切」が開かずの踏切として有名だったが、現在では阪神の福島駅が地下駅になり、福島の踏切は無くなった。


いつもなら開かずの踏切にイライラするところだが、この日は時間的にまだ余裕がある。
定刻通り、編集部を訪ねた。
担当者が出迎えてくれて、ようこそいらっしゃいました、ちょっと待っててください、と言われた。
会議室らしきところで数分待っていると、担当者と共に代表まで現れた。
僕はビックリした。
まさか代表まで出てくるとは思わなかったからである。
代表とお会いするのは、プロ野球開幕前の大阪以来、二度目だ。
お久しぶりです、と挨拶すると、この若い代表は、ちょうどいいときにいらしてくれました、と言った。
実はこの新規参入した野球雑誌は、他の野球マスコミからの様々な障害を乗り越え、ようやく地盤固めができつつあるので、これから勝負に打って出る、というものだった。
そのためにこれまでの出版方式を一新するので、僕にもぜひ協力してほしい、ということだった。
出版形態が変わるのは聞いていたが、まさかここまで変わるとは予測していなかった。
それで、僕が上京したのはいいタイミングだった、というわけである。
もちろん、内容はここでは書けないのだが、いずれ発表することになるだろう。
しかし、まさかこんな話になるとは思わなかった。
なんという偶然だろう。
「関東遠征初日(埼玉編)」でも書いたように、本来ならこんな時期に上京などできなかったのだが、様々な偶然が重なって上京することができた。
それが野球雑誌にとってもドンピシャのタイミングだったのである。
普通なら、編集部に挨拶して、今後についてちょっとした打ち合わせをするだけのつもりだったが、思わぬ展開になった。
代表や担当者と話し合い、今後についての提案をし、編集部を後にした時は、予想していた時間を遥かにオーバーしていた。


編集部を出た後、JRの新宿駅に行って中央線に乗り、信濃町駅で降りた。
そう、明治神宮球場に行くためである。
信濃町駅から神宮球場までは結構距離があるが、緑が多くて歩いて行くのには実に気持ちがいい。
こういうところは、東京が羨ましい。
大阪都心部でこれだけ森が多い場所は皆無である。
似ている場所と言えば長居公園だが、完全に都心部から外れている。
それに、メイン会場は長居スタジアムのみだが、東京の神宮外苑には神宮球場以外でも国立競技場や秩父宮ラグビー場まである。


ようやく神宮球場に着いた。
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神宮球場に来るのは二度目である。
前回は、夏の高校野球西東京大会を観に来た。
今回は全日本大学野球選手権で、つまりいずれも学生野球だ。
ということは、未だにスワローズ、即ちプロ野球のゲームを神宮で観たことはない。
元々神宮球場大学野球のために建てられた球場で、スワローズが神宮球場を本拠地としてからも、大学野球優先の日程が続いた。
1978年、スワローズがセ・リーグ初優勝を飾って、初めての日本シリーズに臨んだときも、既に東京六大学野球の日程が決まっていたため、スワローズのホームゲームは後楽園球場で行われた。
でも、その後はスワローズによる収益金が多数を占めるようになり、1992年以来、日本シリーズでのスワローズのホームゲームは神宮球場で行われている。


編集部での打ち合わせが予想以上に長引いたため、神宮球場のスタンドに入ったときは既に第一試合の8回裏。
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優勝候補の一角・近畿大(関西学生)と、名前も聞いたことがない富士大(北東北)の対戦。
僕が入ったときは4−1で近大がリードしていたが、僕が観出した途端に3点を奪われ、富士大が同点に追い付く。
さらに9回裏、近大は一死一、三塁というサヨナラ負けのピンチで、満塁策をとった。
敬遠で一死満塁とした後、近大の投手は初球に死球を与え、無念のサヨナラ負け。
死球を受けた打者はかなり痛かったらしく、這いつくばるようにして一塁に歩いたが、嬉しい痛さだっただろう。
それにしてもこの場面、なぜ安易に満塁策をとるのか。
たしかに、内野手にとっては満塁策はありがたい。
一死一、三塁で内野ゴロが来れば、バックホームかダブルプレーか、迷うところだ。
一死満塁なら、迷わずバックホームすればいい。
フォースプレーなのでアウトになる確率は高く、あわよくばダブルプレーも見込める。
だが、それは内野手の事情であり、投手としてはできれば満塁にはしたくないというのが本音だろう。
満塁にすると、絶対に四死球を与えてはいけない場面だから、余計に力が入ってボールになってしまう。
この日の近大の投手も、制球が乱れていて、余計に力が入り、いきなり初球に死球を与えてしまった。
この前々日、西武×阪神戦で3対3の九回裏、阪神は満塁策の後ジェフをマウンドに送って、結局ストレートの四球でサヨナラ押し出しとなった。
今季は制球の定まらないジェフを満塁の場面で登板させれば、押し出しを与える可能性が高いことは火を見るより明らかではないか。
それに、投手としては押し出しを与えてはいけないという心理になり、際どいコースを突けなくなる。
つまり、カウントを埋めようと甘いコースに投げて、サヨナラヒットを打たれる危険性が高くなるわけだ。
このあたりの投手の心理状況を考えると、安易な満塁策はしない方がいい。


第一試合終了後、球場の中を探索した。
すると、通路にロッカールームの扉があった。
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スタンド裏の通路にロッカールームの扉がある?
ということは、選手たちがロッカールームから出てくる瞬間を、ファンが見ることができるのだろうか。
と思っていたら突然扉が開いて、制服姿の学生たちが出てきた。
中を見ると、紛れもないロッカールームだった。


第二試合は、全日本選手権二連覇、秋の明治神宮大会と合わせると三連覇を狙う東洋大(東都大学)が登場したが、創価大(東京新大学)に5
−6で敗れ、連覇の夢は潰えた。
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第二試合の途中、ネット裏の二階席に移動した。
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写真では伝わらないかも知れないが、高所恐怖症の僕としては結構怖い、高い位置にある。
この二階席はもちろん、一階席のネット裏にはスコアブックを付けている人が大勢いる。
昨日の日記でも書いたが、プロ野球とは大違いだ。
大学野球のみならず、高校野球や社会人野球でスコアブックを付けている人は実に多い。
いや、昔のプロ野球でも、スコアブックを付けている人は大勢いた。
それがいつの間にか、そんな人はプロ野球のスタンドからは姿を消した。
このあたりのことも、午前中の編集部との話し合いで議題になった。


試合終了後、神宮球場から信濃町駅に向かったが、行きしなとは別ルートを歩いた。
その途中に、国立競技場があった。
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僕はまだ、国立競技場には行ったことがない。
国立競技場に入れるのはいつの日だろうか。


夕方、信濃町から新大久保に行ってホテルに戻り、風呂に入った。
夜はいよいよ、ラグビー雑誌主催のラグビーSNS会員オフ会である。
ひとっ風呂浴びた後、新大久保駅から山手線に乗って高田馬場駅に着いた。
歩いて行こうかとも思ったが、せっかく風呂で汗を流したのだから、歩いてまた汗を流すこともなかろうと、僅か一駅とはいえ電車で行くことにした。


店は全く目立たない、まるでラグビー会員制のようなスナックである。
そこに三々五々、オフ会参加の人たちが集まってきた。
総勢は15名強、これでほぼ貸し切り状態となった。
ラグビー雑誌編集部の方とは初対面だが、ラグビーSNS会員の中には何度かお会いした人が何人かいる。
この人たちは何度か関西遠征しているので顔見知りだが、それ以外の人は初対面である。
ラグビーSNSの関東オフ会で僕が参加するのは初めてだ。


予想はしていたが、このオフ会でのトークはかなり濃いラグビー談議ばかり。
とても僕がついて行ける内容ではない。
従って僕は場の空気を無視して、野球の話を強行した。
それでもラグビーファンには野球ファンも結構多く、僕の野球談議に付き合ってくれる人もいた。
さらに、このラグビー雑誌編集部にも野球雑誌を担当している人もいた。
いわばライバル誌となるわけだが、同業者とお話しできるのは楽しい。
この日の翌日は秩父宮U20(20歳以下)世界選手権の日本×スコットランドが行われる予定だったが、僕は千葉マリンのロッテ×阪神戦を観に行くと言ったら、予想通り大ブーイングを浴びた。
しかし、これは当初からの予定だったので仕方がない。
また、編集部の中には一人だけ大阪出身者の方がいたので、ディープな大阪の話題を振った。
関東在住の方には何のこっちゃわからんかっただろう。


また、このネタランブログを読んでいる方も結構いて、いつも楽しく読んでいます、という言葉を多数いただいた。
ちょっと意外だったが、嬉しい言葉だった。


それでも、実に楽しいオフ会だった。
わざわざ大阪から来た甲斐があった。
初めて会う関東在住の人も、関西で何度か会ったことがある人も、そしてラグビー雑誌編集部の人たちとお会いできて本当に良かった。
これからも、何らかの形で協力できれば、と思っている。
さらに、この店のマスターもラグビーSNS会員であることが判明し、ご自身のお店でオフ会が行われたことにたいそう喜んでいたようだ。


楽しいオフ会が終わり、西武新宿のホテルに戻って、関東遠征中日の夜が更けてゆく……。