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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

花園改革

27日、東大阪市近鉄花園ラグビー場で第88回全国高等学校ラグビーフットボール大会が開幕した。
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高校野球の春夏の甲子園に対し「冬の花園」の名前が定着し、歴史的にも高校野球に匹敵する大会である。
花園出場校数は51校と、夏の甲子園出場校である49校を上回る(記念大会を除く)。
基本的には夏の甲子園と同じく1県1代表制で、北海道および東京が2校、大阪から3校が出場する。
ただ、この地区割りがいささか多すぎる感が否めない。
本当に51校も出場校が必要なのだろうか?


夏の甲子園でよく問題にされるのが「地区によっての参加校数の格差」である。
たとえば、2007年の夏の甲子園での地区別参加校数を調べてみると、最多参加地区は神奈川で実に194校だ。
1回戦から登場するとして、8回も勝たなければ甲子園に出場することができない。
逆に、最少参加地区は鳥取の25校で、神奈川の僅か8分の1。
1回戦が不戦勝ならば、4回勝てば甲子園出場の夢が叶えられる。
これでは同じ甲子園出場でも難易度に差がありすぎ、不公平だというわけだ。


ところが、高校ラグビーの方が高校野球よりも遥かに地域間格差が大きい。
最多参加地区は愛知の53校。
この数字だけを見ると、高校野球での神奈川の4分の1で随分少なく感じるが、最少参加地区はもっと凄い。
それは島根で、参加校はたったの2校。
要するに、1回勝てば花園出場なのだ。
確率的に言えば、愛知の26分の1である。
ちなみに今大会の島根代表は江の川で、決勝戦(つまり1回戦)のスコアは123−0。
圧倒的な強さで18年連続18回目の出場を決めた。
18年連続18回目、などというのは、高校野球関係者が聞けば卒倒しそうな数字だ。
近年の夏の甲子園連続出場最多は、参加校数の少ない高知の明徳義塾で7回連続出場だが、これはかなり特殊な記録で、普通なら3年連続甲子園出場だって難しい。
こんな言い方をすれば、全国制覇を目指して激しい練習をしている選手たちに失礼かも知れないが、江の川にとっては花園出場など太陽が東から昇るくらいに当たり前のことなのだろう。


他の地区では、佐賀が4校参加で、今大会の代表校は27年連続37回目出場の佐賀工。
佐賀工は1回戦(準決勝)を205−0、決勝戦は220−7で花園出場を決めた。
決勝戦で200点ゲームでは、予選の意味を問われかねない。


そこで、大胆にも地区割り編成を考え直してみた。
別に1県1代表制にこだわる必要はない。
この制度は夏の甲子園で採用されて、そのあと我も我もと他の高校スポーツが猿真似した産物に過ぎない。
その夏の甲子園だって、1977年までは記念大会以外で1県1代表にはこだわってなかったのだ。
ちなみに、春の甲子園では32校であり、1県1代表とは全く関係がない。
まあ、春の甲子園は選抜大会なのだからそれが当然であって、他のスポーツの高校選抜大会はそうではないのがあるのだが、それはさておき。
高校ラグビーだって、1983年度以前はほとんど32校だった。
32校という数字は、不戦勝がなく各校平等になるので理想的だ。
よって、32地区に花園出場枠を振り分けてみる。
赤字および( )内は参加校数で、今年度の数字を示しており、合同チームの数も含んでいる。


(1)北海道(北16、南20)=36
(2)青森=20
(3)岩手=20
(4)秋田(11)、山形(5)、福島(11)=27
(5)宮城=20
(6)茨城=20
(7)栃木(9)、群馬(15)=24
(8)埼玉=48
(9)千葉=39
(10)東京=67
(11)神奈川=43
(12)山梨(11)、静岡(10)=21
(13)新潟(15)、長野(8)=23
(14)富山(9)、石川(9)、福井(3)=21
(15)愛知=53
(16)三重=22
(17)岐阜(12)、滋賀(8)=20
(18)京都=26
(19)大阪第一=38
(20)大阪第二=37
(21)兵庫=43
(22)奈良(7)、和歌山(11)=18
(23)岡山(10)、鳥取(6)、島根(2)=18
(24)広島(12)、山口(8)=20
(25)香川(4)、愛媛(14)=18
(26)徳島(10)、高知(4)=14
(27)福岡=44
(28)佐賀(4)、長崎(17)=21
(29)熊本(13)、宮崎(13)=26
(30)大分=19
(31)鹿児島=19
(32)沖縄=


地区割りの基準としては
(A)1県1代表の県は、20校前後を基準とした
(B)複数県代表校は、近接地区で統合した
(C)複数県代表は、なるべく同じ地方区分同士とした

となっている。


いちばん難しかったのは東北地区である。
かつては秋田工が何度も全国制覇を達成し、レベルが高かった秋田を三県で統合するのは断腸の思いだったが、参加校数の関係と近隣県の参加校数が軒並み20校になっていることを鑑み、やむを得ず秋田、山形、福島という、ややいびつな統合となってしまった。
岐阜と滋賀の統合は上記(C)に抵触するが、近隣県との関係で他県との統合が難しく、地方越境だが隣接県ということでこの両県を統合した。
沖縄の参加校が僅か9校にもかかわらず単独枠になっているのは、離島の県であること、唯一の近接県である鹿児島の参加校が19校もあることから、他地区とのバランスを考えての結論だった。
また、大阪のみ二地区に分かれているのは、参加校数が全国で一番多いこと、開催地であることに加えて、レベル的にも問題はなかろうと判断した。
もちろん、この地区割りには異論もあるだろうが、そこは検討を重ねていけばいい。


日程にも考慮したい。
現在の日程から1日前倒しして12月26、27日の二日間で一回戦を終える。
終業式もあるのだろうが、一応は冬休みに入っているので問題はあるまい。
一回戦では第1グラウンドと第2グラウンドのみを使用し、第3グラウンド(東大阪市多目的広場)は使用しない。
つまり、全ての出場校に「花園」を味わってもらうためだ。
本当は全ての試合を第1グラウンドで行いたいのだが、日程の関係と芝生のメンテナンスを考えるとそういうわけにもいくまい。
二回戦は中一日開けて29日に行う。
一回戦を第2グラウンドで試合したチームは第1グラウンドで、それ以外のチームは第3グラウンド(もちろん、第2グラウンドを使用してもいい)で試合をする。
この時点で、二回戦に進出したチームは全て花園第1グラウンドを体験できるわけだ。
準々決勝は中一日開けて31日に、もちろん全て第1グラウンドを使用して四試合行う。
準決勝は中二日開けて翌年1月3日、決勝戦は中三日開けて例年通り1月7日だ。


大会後半になるにつれて日程を開けるのは、もちろん選手の疲労を考えてのことだ。
それに、芝生のメンテナンスを考慮してのことでもある。
大会費用を考えてもこの方が合理的である。
51校から32校に減ると、その分遠征費用も滞在費用も浮くし、例年だと1月1日の時点で16校も残っているのに、この案だと4校しか残っていない。
多少日程が間延びしても、4校分の滞在費なら大したことはない。


32校に絞ると、不戦勝がなくなって各校公平になるし、1回戦から全国大会らしいレベルの高い試合が望める。
また、地区大会でも花園を目指す激しい試合が展開されること請け合いだ。
たとえば、佐賀と長崎が統合されると、佐賀工、長崎北、長崎北陽台という、三つ巴の激しい花園争奪戦を地方で楽しめる。
1県1代表制は各県にラグビーを普及させる目的もあったのだろうが、現実には却って地域格差を固定した感がある。
むしろ近隣県の強豪と切磋琢磨する方がレベルアップに効果があるのではないだろうか。


もちろん、この案が最もいいものではないのかも知れないが、一考の価値はあると思う。