今日は叔母が神戸からやってきて、母親と共にお墓参りに行ってきた。
と言っても、我が家の墓は車で10分ほどにある叡福寺にあるので、それだけで終わらせたらわざわざ神戸からやってきた叔母に申し訳ない。
ということで、墓参りが終わった後は奈良県五條市の賀名生梅林まで、叔母と母親を連れて行った。
もちろん運転は僕で、片道タップリ1時間半の旅である。
賀名生は梅で有名な場所であり、南北朝時代の南朝があった場所としても知られている。
現在は平成の市町村合併で五條市になっているが、数年前までは西吉野村だった。
吉野といえば桜の名所である吉野町のソメイヨシノが有名だが、西吉野では梅が名物である。
叔母は「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」という諺を教えてくれた。
桜の枝は伐ってしまうと腐敗し成長しないが、梅の枝を伐るとそこから増殖し、見事な枝ぶりに成長するという。
花札では梅は2月、桜は3月だが、いずれにしても日本人に合った風情なもの。
春本番と共に一気に開花し、すぐに散ってしまう桜に対し、梅はいささか地味な印象だ。
観光地として華やかな吉野に比べて、地味な西吉野とイメージがダブってしまう。
それでも、桜の見事さとは違う、梅の美しさはまた違う魅力がある。
ところで、「賀名生」の読み方がわかりますか?