ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

アメリカの”甲子園球児”

今日も、先日戴いた古い「ナンバー」の記事からの話。
今日、紹介する「ナンバー」は今から19年前、1988年のもの。
この号の記事ではアメリカの天才高校球児、ジョン・ピーターズという選手が取り上げられていた。
ジョン・ピーターズ?
聞いたことがない名前だし、ネットで検索してみても映画関係の記事がヒットするだけで、メジャーリーガーの選手としては出てこなかった。
少なくとも、メジャーリーグで活躍した選手ではないらしい。


我々がイメージするアメリカの高校野球は、日本の甲子園のような全国大会があるわけではなく、マイナースポーツではあるが牧歌的に行われ、メディアなど大人たちの都合によって選手が潰されるようなクラブ活動ではないと認識していた。
ところがこの記事を読んでみると、必ずしもそうではないようだ。


ジョン・ピーターズ君は当時17歳。
身長188cm、体重86kgの恵まれた体、ポジションはピッチャーでニックネームは「ビッグ・ジョン」。
ジョン君は高校入学以来36連勝という、当時のアメリカ高校野球記録を塗り替え、全米メディアから注目された投手だったそうだ。
新記録がかかったのは34連勝目、球場は超満員になり(それでも1500人程度だったそうだが)、テレビ局は5局押しかけ、うち2局が試合中継をした。
最近の日本で言えば「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手(現・早大)のフィーバーが思い出されるが、アメリカのテレビ局も日本に負けず劣らずミーハーのようだ。
このジョン君は16歳のとき、肘の手術を受けている。
日本では高校生投手の酷使が問題にされているが、肘にメスを入れた高校生というのはあまり聞かない。
ジョン君はリトルリーグでも活躍しており、その頃から酷使されていたのだろうか。
「日本の高校野球は投手を酷使する。アメリカの高校野球ではそんなことはありえない」という”常識”があったが、どうやらその神話も怪しいようだ。


この19年前の記事の囲み記事で「クライド症候群」というのが説明されている。
囲み記事によると15年前(つまり、現在から換算すると34年前)、デビッド・クライドという天才高校生投手がいた。
デビッド君は高校三年生のときに18勝0敗、防御率0.18、投球回数148回1/3で奪三振328(1試合平均約20個!)というバケモノ的な数字を残し、テキサス・レンジャーズにドラフト1位で入団した。
高校卒業わずか19日後、高卒ルーキーとしては異例(メジャーでは大卒ルーキーでもあまりない)のマイナー経験なしでメジャーデビュー、初勝利を挙げた。
これは「いきなりメジャーで投げさせたい」という父親と、「高卒ルーキーがマイナー経験なしで投げさせたら商売になる」と考えたオーナーの意見が一致した。
しかし、マイナーでみっちりトレーニングをする機会を失ったデビッド君はその後は鳴かず飛ばずで、メジャー7年間で18勝33敗、成功したとはとても言えない成績で引退し、「クライド症候群」という言葉が生まれた。
日本で言えば、元祖甲子園アイドルとして日本中に大フィーバーを起こしながら、プロ入り後はパッとしなかった太田幸司(三沢高―近鉄―巨人―阪神)のようなものだろうか。
いずれにせよ、デビッド君は大人の都合によって潰された。


ジョン君の場合は、高校卒業後、どんな進路を辿ったのは定かではない。
少なくとも、メジャーリーガーとして成功したわけではなかったようだ。
もちろん、ジョン君は野球以外の事に興味を示し、その道を選んだことも充分に考えられる。
ただ、甲子園で活躍した選手が必ずしもプロで通用するとは限らないということに関して、「日本の高校野球制度は選手を潰す。アメリカの(全国大会のない)高校野球制度なら選手は潰れない」というのは、根拠のない神話と言わざるを得ない。


アメリカ野球通として知られる作家の佐山和夫氏は、アメリカのティーンエイジャーの野球について警笛を鳴らしている。
今年、日本の高校野球では裏金問題で大いに揺れたが、アメリカのリトルリーグ及び高校野球は、日本とは比べ物にならないほど腐敗に満ちている、と。
野球に限らずアメリカのプロスポーツは巨額のマネーが動き、親は我が子を金の成る木ととらえ、幼少期から金をかけ、ティーンエイジャーになるころにはドーピングも辞さない。
さすがに最近ではドーピング検査も厳しくなってそういうことは減ったのだろうが、それでも親の子に対するプロ・スポーツへの執着心は、日本の親の比ではないという。
そこにはスポーツマンシップとか、フェア精神が入り込む余地が無いのだそうだ。


それはともかく、19年前の記事で知ったジョン・ピーターズ君という、アメリカの高校野球選手の存在。。
本の雑誌「ナンバー」でも紹介されたくらいだから、全米でも相当有名だったのだろう。
だが、この記事が出たとき、ジョン君がどんな人生を歩むか、誰もわかってはいない。


あれから19年たった今、ジョン君はどんな生活を送っているのだろうか?
あれから19年たった今、「ジョン・ピーターズ」という、かつて全米を轟かせた天才高校野球選手の名前を、どれだけのアメリカ人が憶えているのだろうか?